第1学年「ようこそ先輩」
12月1日(土)に、第1学年を対象とした「ようこそ先輩」が開かれました。今回は次の3名の先輩においでいただきました。謝辞は志道君(4J文徳中)が述べてくれました。
森口直樹先輩 (株)ロッキーディスカウント宇土店副店長(H7年3月S卒)
佐藤真也先輩 鹿児島大学大学院理工学研究科博士過程電気電子工学専攻(H7年14月T卒)
上月浩先輩 小林クリエイト九州(株)総務係長(S62年3月F卒)
3人の講演内容の要旨をご紹介します。
◎森口直樹先輩
就職すると8時間働けばいいと考えがちですが、翌日の準備などで残業が多くなります。また仕事でミスがあると徹底的に注意されます。石油は68年後には枯渇すると言われています。石油の値上がりは輸送費や製造費でのコストアップを引き起こし、商品の値上がりへとつながります。このような時代を生きて行くためには、頑張る力が大切になってきます。
トヨタの社長は社員食堂部門の出身です。毎日出る多くの残飯を見て、コストを下げて、なおかつ満足してもらえる食事を作るためにどうすればいいかを考えて努力したところから、現在の地位に就かれました。
今の勉強が直接社会で役立つ人は少ないと思います。しかし、高校時代の努力があるから会社での仕事に耐えることができるのです。私は高校時代、進特コースでした。三角からの通学でしたから、家に着くのは11時を過ぎていました。それから宿題をやるという生活でしたが、その3年間のお陰で、今の生活に耐えられるのだと思います。
在校生のみなさんには、今何をすべきかを良く考えて、しっかり努力して欲しいと思います。
◎佐藤真也先輩
私の高校入学の目的は、親元を離れて暮らしたかったことと、大学進学への願望があったからです。高校入学後は、初心者でしたが下田先生が顧問をなさっている剣道部に入部しました。その後、進学の希望を叶えるために、他の人より少し出遅れて国公立組(本田先生率いる高専編入を希望する生徒達の集まり)の扉をたたきました。
国公立組は朝夕の課外があり、1日でノートを1冊使ってしまうほどの宿題も出ます。そして、計算技術検定1級に合格するという第1の関門もクリアーしなければいけませんでした。部活動と勉強を両立できたのは、下田先生の下で培った忍耐力と本田先生の的確な御指導で、この関門は突破できました。
編入試験の半年前からは、朝課外と授業の後に部活へ行き、他の人たちが分らない所を勉強している頃に、夜課外に参加していました。みんなのノートを借りたり教えてもらったりして寮にかえりますが、勉強を続けていてそのまま朝になることが週に2〜3回はありました。最終的には国立高専を5校受験して3校に合格することができ鹿児島高専に編入しました。
高専は5年間のため、4年と5年の2年間勉強します。今まで習ったことのないことも勉強しなければならないため、週に2〜3回の徹夜が続きました。英語の力が不足していたので中学からの英語を勉強し始めたのもこの頃です。
大学編入の時期になると、また睡眠時間を削っての勉強が始まりました。そのとき励みになったのが文徳高校時代の山積みのノートでした。鹿児島大学に編入後に大学院に進み、現在は中部電力との共同研究のため学会に出席したりしています。英語で論文を書いて発表する準備も進めています。
皆さんは、今しか出来ないできない努力があるはずです。文徳ほど経験豊かで文武に長けた高校は日本中探してもありません。これからの文徳高校を皆さんの努力で盛り上げてださい。
◎上月浩先輩
私は、いろいろな高校に講演に行く機会がありますが、話を聞く姿勢・メモをとる習慣・居眠りが少ないもとなど、どれをとっても文徳高校はNo.1です。市内での服装を見ても、他の高校との差は歴然としています。
小学校から中学校に上がるとき、私立中学校を受験しましたが不合格で地元の中学校へ進学しました。高校受験の時は地元の公立高校に不合格で、当時の工大高へ進学しました。挫折の連続でした。
昭和61年の高校1年の時、相撲同好会が発足しました。中学時代から柔道をやっていたため、高校でも柔道部に入部するつもりでしたが、当時の監督であった仲間先生(現教頭)が自宅まで勧誘においでになり、相撲を始めることになりました。翌年には、濱ノ島(現尾の上親方)や肥後ノ海(現木瀬親方)などが入学してきました。相撲をやっていたことで、日本大学に入学することもできました。
挫折の連続だった人生が、文徳高校入学と仲間先生や相撲との出逢いにより180°変わりました。仲間先生は大学卒業時に就職のお世話もしていただき、現在でもアドバイスをいただいています。
高校1年の時は、バブル全盛期であり大学に行けば、とりあえず安泰であるという時代でした。しかし、バブル崩壊後は学歴ではなく、その人の実力が大切になっています。企業は生き残りをかけて、リストラや年功序列の廃止を打ち出し、公務員でさえも勤務評定が始まっています。
社会人になるということは、仕事をしてお金をもらうプロになることです。プロとなる条件を3つ挙げます。「健康であること」…会社を休むようでは責任ある仕事を与えてもらえません。「仕事に責任を持つこと」…最後までやり通すこと、無駄な時間を使わず効率よく仕事をこなすことが大切です。「失敗をしても言い訳をしない」…失敗は誰にでもあります。失敗した時は深く謙虚に反省して、同じ失敗を繰り返さないことです。
弊社ではH15年から今まで19名の高卒者を採用しました。そのうちの13名は小学校から高校まで皆勤でした。現在も19名は休まずに仕事を続けています。今年度は8名受験のうち2名を採用しました。そのうちの1名は文徳高校です。もうひとりの受験生は、面接の時に「高校入学から就職しようと考えていたで、皆勤しかないと思って生活してきました」とはっきりと言っていました。皆さんも「プロの条件」を念頭において高校生活を送って欲しいと思います。
県外に就職するのを敬遠する人が多いようですが、都会には大きな会社があり、そこではレベル高い仕事が行われています。自分の能力を高めるためには、ぜひ県外への就職も考えてください。