去る平成19年12月14日(金)早朝、2学年262名と引率12名の修学旅行団は北海道(小樽・札幌)東京4泊5日の修学旅行に出発しました。
微風・快晴という素晴らしい気象条件のなか大型バス7台に分乗し、出発のため一路福岡空港を目指しました。
「かわいい子には旅をさせよ」という諺があります。昔の旅は大変つらいものだったらしく、子供を甘やかさず旅に出すことによって世の中の実相に触れさせることが最もよい教育になるという意味で、昔の人の旅への期待がよく分かります。
日本の修学旅行は100年以上の歴史を持っており、内容こそ違え今なお引き継がれています。
まさに日本の学校文化のひとつだと言えます。
旅行を通して仲間達と感動を体験するというのが、いかに素晴らしいことであるか、262名の生徒はこの修学旅行から感じ取ってくれたのではないかと思います。
今回は、長年続いた奈良・京都を中心とした見学型の修学旅行から、散策やスキー研修などの体験型の修学旅行となりました。
冬の北海道という最高のロケーション・異次元の大自然のなか、団体行動という一定の制約のもと自らを律して行動するという文徳教育の実践を図ることを大きなテーマとしました。
2学年は、300名弱の小人数ということもあり学年全員で参加できる時期の設定とスキー研修を兼ねた北海道散策と首都東京の自主研修という内容で検討し企画・準備を行いしました。
更に宿泊施設や食事にも十分配慮し、時間の制約のなかで行程の充実を図るために飛行機による完全移動としました。
一方、仲間教頭を団長とする12名の引率団も昨年のノロウィルスによる食中毒の経験から「修学旅行のしおり」に加え、事故発生時や緊急事態への対応・連絡体制・生徒の健康状態をまとめた「危機管理マニュアル」を作成し、安全管理・健康管理に高い意識で臨むことができました。
さて、新千歳空港に降り立った私たちを待ち受けていたものは今まで体験したことのない氷点下の世界でした。
一面の銀世界、圧雪の道路、夕方4時半の日没、植物も動物も家も街もすべてが異次元の世界です。
小樽散策では小樽の歴史を学ぶとともに北海道の味覚を堪能し、伝統の硝子工芸やオルゴールを目の当たりにし楽しむ生徒達の様子が見受けられました。
また、スキー研修のゲレンデでの雪で反射した太陽の日差しは、今までに感じたことのないまぶしさであり、白く輝くパウダースノーは何度ころんでも生徒達を優しく受けとめ、最高のロケーションでのスキー研修でした。
夜はジンギスカン料理に舌鼓をうち、大通公園のイルミネーションでは光りのファンタジーにうっとりする女子生徒も多くいたとか。
その他、大倉山シャンツェ・北海道庁・北大キャンパス(札幌ビール資料館)など北海道を存分に満喫した3日間でした。
一方、日本の人口の1割が住むと言われる首都東京では、事前に班毎に目的地を選定し交通機関を調べて自主研修を行いましたが、見知らぬ土地で悪戦苦闘しながらも、お台場・ディズニーランドという定番から渋谷・原宿・浅草など思い思いの場所で見聞を広めたようです。
緊急連絡用として準備したGPS携帯電話により定時連絡以外に各班の所在をタイムリーに把握することができ、全ての班が予定通りのルートで自主研修を行うことができました。
全員が門限までにはホテルに帰り着き、早々にお土産の宅配準備を行ったり一日の様子を友達と話したりと日頃の授業では見ることのできない表情をのぞかせていたのが大変印象的でした。
事前指導では服装や挨拶の大切さ、その意味などにも触れましたが、実際には注意することもなく、立派な行動でした。
修学旅行での行動は日常の集大成と私達は考えます。普段できていないことが修学旅行のときだけできるはずがありません。
今回の修学旅行でもやらされているという意識ではなく、自発的に行動できていたと思います。
2学年はもうしばらくすると最上級生になります。その基礎づくりに修学旅行での経験は役立つはずです。
今回のこの感動と体験をきっかけに他律から自律、自律から自立への一歩を踏み出し責任ある行動ができるようになることで、下級生をリードする最上級生としての自覚と決意が育ったように思います。
福岡空港での解団式では「関わっていただいた多くの方々に感謝の気持をもって修学旅行を締めくくろう」の呼び掛けに頷く生徒諸君たちが少しだけ大人に見えた瞬間でした。
当初の目的を十二分に達成することができた修学旅行でした。
保護者の皆様はじめサポートをいただきました多くの方々、247名の修学旅行団を代表して心より御礼申し上げます。
2学年主任 本田祐丞