4月7日に崇城大学体育館で、第47回入学式が挙行されました。
今年度は、秀優館コース15名、東大進学コース6名、進特コース38名、普通コース191名(美術専攻7名を含む)、スーパーサイエンスコース23名、進学・公務員・就職コース176名の計449名の新入生が入学しました。
式は、国歌斉唱・入学許可・学校長式辞・理事長祝辞・来賓祝辞・来賓紹介・祝辞祝電披露・新入生宣誓で終了し、その後、保護者代表挨拶・職員紹介・校歌紹介の後、各教室へ移動してホームルーム開きが行われました。
学校長式辞の抜粋
「少年は成長への無限の可能性を持っていると同時に、無限に堕落する可能性を持っていることを忘れてはならない」とある人が言っています。高校時代は頭も体も驚くほどの吸収力と成長へのエネルギーを秘めている時です。本校での3年間の過ごし方、生き方がこれからの皆さんの人生に大きな影響をもたらします。文徳の「文」は「学問」、「徳」は「真っ直ぐな心」という意味があり。「学問によって自らを教化し、人を感化するほどの豊かな人間性を培って欲しい」といった願いが込められています。また本校では日常の生活指針として4つの信条を定めています。「奉仕精神を旺盛にする」「人の立場を深く理解する」「物を大切にする」「礼儀作法を実践する」です。この生活信条が本校の歴史と伝統を創ってきました。皆さんは今日から、この伝統ある文徳高校の生徒となります。
高校生活スタートにあたり皆さんに3つのことを希望します。
第1は、「目標を持ち、それに向って努力をすること」です。「若者は必要とされて、はじめて大人になる」とも言われます。きつい、おもしろくないと言ってはサボリ、興味がない、難しいと言ってはそっぽを向く、世間はそんな若者を許容するほど甘くはありません。「失敗は人を傷つけない。失敗を恐れる心が人をダメにする」と言われています。何かに取り組めば失敗することもあります。しかし、目標を持ちくじけないことです。途中で諦めないことです。個人の適性というのは、初めから固定して備わっているのではなく、行動し、体験する中で隠れていた才能や特技に気づくものです。5年先、10年先に世間から必要とされる人間に成長していただきたい。
第2は、「規律ある行動をする」ということです。集団生活を営む上では、私たち一人一人の自由や幸せを維持するために、規律を作りそれを守ることは、人類が作り出した知恵なのです。「時間を守る」、「爽やかで大きな声の挨拶をする」、「物を大切に扱う」、「人をいじめない」。誰でも簡単にできることです。自分のことを自分で行うのは当然のこととして、周りへの気配りも忘れないでいただきたい。文徳高校は、君たちを「大きな子供」としてではなく、「小さな大人」として受け止めます。一人一人が規律を守り、品性を備えた行動をすることで、学校全体にも文化の香りが生まれてきます。「自分の行動を律し、自立した人間」を目指して集団生活を送ってください。
第3は、「よき友を作る」ということです。生涯にわたり付き合える友は、かけがえのない財産です。利害や打算を抜きにした真の友人が得られるのは、今日から始まる高校時代です。真の友情は、真剣に努力しあう人と人との間にこそ生まれるものです。学校は勉強する場であると同時に、様々な活動を通して友達を作り、お互いに切磋琢磨する場でもあります。長い人生を支え合う強い絆の友情が生まれることを期待します。
理事長祝辞の抜粋
本校は、「体・徳・知の調和の取れた、科学的思考のできる人材を育成する」ことを教育目標の第一に掲げています。本校の生徒は挨拶・行動・服装のどれをとっても県下のどの高校生よりも優れていると思います。先生方は、「教ふるに厳ならざるは師たる者の罪なり」という指導理念の下に指導に携わっておられますので、皆さんの期待に応えて下さることは間違いありません。 日本を代表する数学者である広中平祐教授は、「学問をする上で非常に大切なことは目標を定めることである。人は目標を定めないと、前に突き進んでいくエネルギーが生まれにくい。目標をはっきりつかんでいるかいないかで、人間の成長はかなり違ってくる」と言っておられます。また、「他人と比較する必要は全くない。自分自身の目標を持つことが大切である」とも言っておられます。宗教法人一燈園の石川洋氏は、「一里の道を歩む人、五里の道を歩む人、十里の道を歩む人、人にはそれぞれ目標がある。しかし、大切なことは、目標によって踏み出し方が違うのだ。第一歩の燃え方が違うのだ。横綱になろうと決意した人だけが横綱になれる。目標が結果を生み出すのである」と言っておられます。目先の小さな目標ではなく、高い目標を堂々と掲げて、明日からの高校生活を充実させてください。 ところで、女子マラソンの指導者である小出義雄監督は、「強くならない選手は、自分の心を閉ざしてしまっています。いくら私の経験で指導してあげても、扉を閉めているので入っていけないのです」と言っておられます。何事も指導者や経験者の言葉やアドバイスを素直に受け入れることが大切です。文徳高校は素晴らしい先生方ばかりですので、胸襟を開いて、先生方の指導、アドバイスを受け入れるならば、必ずや目標を達成させてくださるはずです。 最後に、崇城大学の客員教授であり、ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生より、「やればできる」というメッセージをいただいていることを紹介し、皆さんの今日からの頑張りを期待して祝辞とします。