第1回徳育講演会
第1回は中山理事長の「日本人としての誇り」と題しての講演でした。謝辞は4Jの佐藤さん(文徳中)が述べてくれました。
その要旨をご紹介します。
手塚治氏は2008年を想定して「鉄腕アトム」を書きました。20年前には不可能であると言われていた二本足歩行ロボットだけでなく、表情や仕草を認識するロボットも現代では開発されています。60年前に遺伝子がDNAであると発表されてから、現在ではその解析も終わっています。科学の進歩は目をみはるものがあります。
10年程前、当時のフジモリ大統領から大学設立の要請がありペルーを訪問しました。ペルーはバイオ先進国でありジャガイモやトウモロコシは数多くの品種改良が行われていました。そのペルーには昆虫に寄生するキノコがいるそうです。昆虫に寄生したキノコが胞子を飛ばす時期になると、寄生された昆虫は木の上に登って死んでしまい、キノコは胞子を遠くまで飛ばすことができるという事です。2002年2月号の「ネイチャー」という雑誌でネズミの脳に電極を取り付けて思い通りに動かす実験の事が掲載されていました。このキノコも何らかの信号で昆虫をコントロールしているのだろうと思われます。
人の細胞は3ヶ月で入れ替わると言われていますが、脳細胞は全くと言っていいほど入れ替わらない特殊な細胞です。脳の細胞はひとつひとつ独立しており、隙間があるために人は忘れると言われています。忘れないためには繰り返す事です。脳の細胞の増殖は20歳がピークです。若い時の経験は、その後の人生に大きな影響をもたらします。20歳までの努力で人生が決まると言っても過言ではありません。インドのカルカッタで発見された狼少女は2本足で歩くのに6年、亡くなるまでに覚えた単語は45個だったと言います。小さい頃の習慣の大切さが分かる話です。
マイクロソフトやヤフー、そしてグーグルは20歳くらいの人達が考案したものです。20歳までの努力の大切さを彷彿とさせます。一生懸命努力すれば、絶対できないと思っていた事もできるようになります。崇城大学の客員教授であるノーベル賞を受賞された小柴教授は、中性子に質量があるかないかをずっとずっと考えていたそうです。
人は多くの言葉を持っています。アメリカ人は右脳に言語中枢ありますが、日本人は左脳に言語中枢があります。アメリカで育った日本人の言語中枢は右脳だということです。左脳に言語中枢がある国民は少なく、これは日本人が漢字を使うからだと考えられます。キリスト教の宣教師ザビエルは日本人の勤勉さや礼儀正しさに驚き、ローマ法王が日本の少年特使にあった時には、彼らに感激して爵位を与えたといいます。日本人の優れた面が分かる話です。日本古来の礼儀正しさや論理性を養い素晴らしい人格を育てるためには本を読むことが大切だと思います。
崇城大学の副学長にソニーの副社長であった中村先生をお迎えしました。情報学部を一層充実させて日本一の学部にするためです。中村先生は、ソニーの社員一人一人の夢を製品に結びつけたのがソニーの発展の礎だとおっしゃっています。文徳高校の生徒諸君が、それぞれの夢を実現することで、多くの人が恩恵を受けることを祈念しています。
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