2007/6/25 月曜日

Filed under: おしらせ — admin @ 9:44:24

文徳中学・高等学校のことをもっと知りたいと思っている小学生・中学生とその保護者の方々へ

           「緑はケニアの肺である」

校長 荒木 孝洋

 日照り続きで稲や野菜の悲鳴が聞こえてくるような毎日でしたが、熊本でもやっと梅雨入りが宣言されました。水不足に悩まされていた農家の方がホッとされている顔が目に浮かびます。小・中学生の皆さんにとっては、カッパや傘での登下校は不自由でしょうが、自然の恵みと思えば鬱陶しさも半減します。脳味噌やハートが大地から力を貰っていることに感謝したいものです。 ところで、「もったいない」と言う言葉で一躍有名になったケニアのワンガリー・マータイさんは、「緑はケニアの肺である」と述べています。肺は皆さんもよく知っているとおり、呼吸するための大切な器官です。食事は2・3日摂らなくても生きていけますが、呼吸は数分止まっただけでも命に関わります。草木の光合成作用によって生み出された酸素を吸いながら呼吸をしていることを考えると、「緑はケニアの肺である」と言う言葉は説得力があります。しかし、現代人は生活の利便性を優先するあまり、緑豊かなアジアやアフリカの森林資源を破壊し続けています。最近では、石油燃料が枯渇するからと言う理由で、本来食用であるトウモロコシやサトウキビから燃料を作り始めました。「地球に優しい燃料」と聞こえはいいですが、森林は耕作地に転用され緑の森林がどんどん減っているのです。緑が減り大地が砂漠化しても地球は悲鳴を上げません。悲鳴を上げるのは人間だと言うことに誰もが気づいているはずですが・・・。中学生の皆さんにも是非お願いしたい。教科の学習に加えて、環境問題・社会問題・国際問題などにも強い興味・関心を持っていただきたいのです。 文徳高校では、視野を広げることを目的として、崇城大学の先生や本校職員、さらには民間の方を講師として、月に2回、一年生対象の講演会を実施しています。これまでに「日本人とは〜武士道精神〜」、「言葉が人を育てる」、「自分史を語る」、「初志を貫徹しよう」、「人間の体は燃料電池」のタイトルで五回の講演会を実施しました。内容はホームページに掲載しています。img_0219.JPG“>img_0221.JPG

2007/6/4 月曜日

心の豊かさ

Filed under: おしらせ — admin @ 17:15:16

文徳中学・高等学校のことをもっと知りたいと思っている小学生・中学生とその保護者の方々へ

『心の豊かさ』

校長 荒木 孝洋

 十年前と比べて、街の様子が大きく様変わりしているような気がします。全国至る所に24時間営業のコンビニエンスストアーがあり、自動販売機も街のあちこちに置かれています。携帯電話片手の高校生の自転車姿も珍しくありません。確かに何時でも店に行けば必要な物が手に入り、何処にいても簡単に情報が得られ、そして、瞬時に友達に連絡しあえるということは便利で素晴らしいことだと思います。でも、何か大事なものを失ってはいないでしょうか。地球規模で見ると一日に四万人も餓死しているというのに、日本人が食べ残した物を集めると年間二千万トンに達するという統計があります。その残飯を十トントラックに載せて車を連ねると地球半周分にあたる膨大な量になるそうです。いつから日本人は平気で食べ物を捨てるようになったのでしょうか。豊食の時代と言われて久しくなりましたが、朝からチョコレートの朝食で登園する幼稚園児の話や、夜も家族連れで行列をなす弁当屋の光景を見るにつれ、味噌汁や煮物が消えた食卓を想像してしまいます。家庭の食生活が崩食へと滑落していく様がとても心配になります。美食の時代に生きるのは幸せかも知れませんが、「心の豊かさ」とは少しずれているような気がします。ところで、ある雑誌にドイツ人の生活についての記述があったので紹介します。日本に四万店もあるコンビニはドイツにはなく、自動販売機も法で規制され駅構内以外ではほとんどないそうです。店の閉店時間も平日で六時、土曜日が四時、日曜日は閉店だそうです。若者の余暇の過ごし方も日本とは随分異なるようです。日常は勉強したり家族で過ごす時間を大切にしているようです。しかも日曜日には高速道路のトラック通行は禁止となり、街全体におだやかな空気が流れ、家族で教会に行ったり、家庭や公園でゆっくりと過ごすのがドイツ風の休日ということらしいです。日本人とドイツ人では価値観や生活習慣が異なると言えばそれまでですが、私たちは物の豊かさを追求してきたあまり、生活のメリハリや季節感など何か大切なものをどこかに忘れてしまったのではないかという気がします。幼児虐待や子育て放棄、親が子を、子が親を殺し、深夜まで子連れで遊び呆けて「自分が幸せなら子供も幸せ」と信じて疑わない若夫婦の無謬性など、どう考えても理解できません。環境保全や難民救済のボランティア活動に精力的に取り組む若者も増えていますが、我慢するとか工夫するとか知恵を絞るということが軽視されるような風潮が日本全体に蔓延している気がします。若くて元気な青春時代だからこそ、無理をしたり我慢する事も、物質的な豊かさとは無縁の時間を過ごすことも必要だと思います。わずかの時間でもよい、自分を厳しく律したり家族とゆっくり話す時間を設けて欲しいと願っています。各地から蛍の便りが聞こえてきますが、ほのかに光る姿を想像するだけでも心が落ち着きます。四季折々に自然が楽しめる文徳学園は「心の豊かさ」を育むべストの自然環境です。今、裏山はタケノコと色とりどりのアジサイでいっぱいになっています。

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