2008/1/16 水曜日

「呼ばれる」

Filed under: おしらせ — admin @ 11:27:39

      11611.JPG  1162.JPG                    

文徳中学・高等学校のことをもっと知りたいと思っている小学生・中学生とその保護者の方々へ 

『  呼ばれる  』

校長 荒木 孝洋

▲娘が嫁いで一人になった母親の述懐である。「お母さん、と呼んでくれる人が周りにいなくなって、『呼ばれる』ということの意味の深さをかみしめている・・・」とあった。子どもたちは、学校という社会に入ってから、一体どれくらいの場で、どんなふうに呼ばれて卒業していくのだろうか。先日、10年前に高校を卒業した教え子のクラス会に招かれた。その中に小学校に勤めているNさんがいた。「今年はじめて一年生を担任しています。子どもたちは、呼ばれる前に、ハイ、ハイ・・・と教室中が小さな手であふれます。早く名前を呼んで・・・と叫んでいるみたいです」、と語るNさんの瞳は輝いていた。「自分も小学一年生の時はそうだったのかもしれない」と思うと、健気な子どもの姿が思い浮かび妙に新鮮な気持ちになった。教師にとっては、毎日・毎時間、出席簿に出欠を記録するのは当たり前なことだし、子どもたちも高学年になると、『呼ばれる』ことに特別な意味合いも感じずに返事をしている気がする。本来、点呼はお互いの存在や健康を確認しあう大事な作業のはずだが、学校も子どももその意味を忘れて『なれ』の社会になっている。欧米では、お互いの挨拶は家族でも名前を呼ぶのが小さい頃からの躾だそうだ。朝の挨拶も「おはようございます」ではなく「おはようございます。お母さん」・・・と。

▲携帯やメールによってお互いの存在を簡単に確認できる便利な社会になったが、『呼ぶ〜呼ばれる』の関係とは違う。仏教の経典に『縁尋奇妙・多逢勝因(えんじんきみょう・たほうしょういん)』と言う言葉がある。「人の出会いは不思議なものだ。良き縁は次から次と良い縁を結んでくる。良い出会いは良い結果を生む」と言う意味だそうだ。コミュニケーションも『○○さん〜ハイ』という素朴なやりとりから始まる。名前を呼ぶは人と人とのコミュニケーションの原風景です。学校だけではなく家庭でも職場でも大事にしたい場面のひとつではないでしょうか。

▲21日は大寒、一年で最も寒い季節ですが、木々の蕾はまるで小学一年生のように「ハイハイ・・・」と枝を絡ませながら膨らみ始めました。入試を目前に控え緊張した毎日を送っている中学3年生の皆さんにも、間もなく春が訪れます。文徳学園は皆さんの入学を心待ちしています。文徳学園は『呼ぶ〜呼ばれる』の関係を大事にしながら、皆さんの三つの『たい』に応える教育を行います。『知性と感性を磨き、信頼される人間になりたい』『多くの体験や出会いを通して、人間として大きく成長したい』『自分の役割を発見し、自ら行動し、社会の役に立ちたい』

2008/1/9 水曜日

みんな違ってみんないい

Filed under: おしらせ — admin @ 11:57:11

   10921.JPG     10911.JPG       

文徳中学・高等学校のことをもっと知りたいと思っている小学生・中学生とその保護者の方々へ

『 みんな違ってみんないい 』

校長 荒木 孝洋

新年明けましておめでとうございます。学校は今日から新学期が始まり、生徒たちは元気に始業式を迎えました。10日後にセンター試験を受ける3年生の諸君には、「ガンバレ自分!君こそ君の応援団!」と檄を飛ばして大願成就を祈りました。今日は、12月末に実施した1・2年生保護者会で「学校の近況報告と今後の展望」と題して保護者に話した概要を紹介します。

●部活動の活躍 剣道部が武蔵旗全国大会で優勝しました。相撲部も総体では熊農に苦杯をなめましたが、国体少年の部で見事雪辱を果し優勝しました。九州大会にも6つの部が駒を進めました。野球、弓道、ソフトテニス、ライフル、空手、相撲です。大会を勝ち抜いたライフル、相撲、ソフトテニス、スピードスケートの竹下君が全国大会に出場します。

●進路(平成19年12月20日現在)

民間企業就職 47名希望  47名全員内定(県内23名、九州8名、東海・近畿14名、関東2名) 

公務員  16名希望  (自衛隊11名・熊本県警1名合格、警察関係二次の結果待ち6名) 

上級学校

高専編入 9名希望  全員合格(25校)

大学進学  推薦合格100名(崇城大学54名、学園大18名) 

専門学校  合格30名 

防衛大学(一次合格)15名、防衛医科大学一次合格1名

センター出願  100名  

●新校舎が完成します。(平成20年3月着工、平成21年2月竣工予定)

●女子ソフトボール部を創設します。吹奏楽部員を大幅に増やします。

●文徳中・高校の今後の展望

天才詩人と言われた金子みすずさんの作品に「私と小鳥と鈴と」と言う詩があります。そのなかに「みんな違って みんないい」と言う一節がありますが、この言葉を誤解している人が多いような気がします。

原文は…

「好き勝手にしてよい」とか「自分にあった仕事が見つからないから働かない」とは違うような気がします。「みんなちがって みんないい」と言う言葉は事の終わりでなく事の始まりなのです。お互いの違いを認め合うこと。お互いが自分の考えや意見を持ち、知恵を出し合い共同することで個人も仲間も高まっていくことを期待している詩だと思います。「私」に閉じこもるのでなく、協調とか協力とか協働できる「私とあなた」といったコミュニケーションがとれる人材を社会も企業も大学も求めています。

 文徳高校は間口の広い学校で、生徒個々人を見比べますと、日課も、目標も、鍛える部分も違います。資格取得を活かして就職する生徒、大学や高専など上級学校へ進学する生徒、全国優勝を狙って日夜練習に励む生徒・・・まさに、お互いがお互いの違いを認め合って励まし合う仲間のいる学校だと思っています。社会に出てから「あの人がいるから」と頼りにされる人材、技術を活かして、「オンリーワン」と呼ばれる人材を育成していきたいと考えています。

Copyright(c)2009 Buntoku high school, All rights reserved.