2008/3/21 金曜日

式辞(中学校)

Filed under: おしらせ — admin @ 15:30:11

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文徳中学・高等学校のことをもっと知りたいと思っている小学生・中学生とその保護者の方々へ

『 式 辞(中学校) 』

  躍動する春の息吹が高まりつつある今日の佳き日、中山理事長様をはじめ、本校ゆかりの御来賓と保護者の方々のご臨席を賜り、文徳中学校第10回卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、本校教職員並びに在校生にとりましてもこの上ない喜びであります。ご臨席賜りました皆さまに心より感謝申し上げます。 

また、今日の日を心待ちしておられた保護者の皆様におかれましては、雨の日も風の日も、そして、酷暑の夏、酷寒の冬も、早朝から子供さんを送り出された一日一日を思いおこし、たくましく成長した我が子の後姿に、よくぞここまで育ってくれたという喜びと感謝、そして、いとしのわが子の行く道にどうか幸あれと切望する親心を添えて今日の日をお迎えのことでしょう。心よりお慶び申し上げます。

 20名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。皆さんの晴れの門出を心より祝福します。文徳中学校は前理事長中山義崇先生の「国づくりは人づくり」「次代のリーダーは文徳中・高一貫教育の中で全人教育をすることにある」との思いで創設された学校です。皆さんは、自ら希望して文徳中学校に入学し、「夢を育み夢を叶えること」を目標に、この3年間、学習活動・部活動・学校行事・生徒会活動に精励してきました。確かな学力と豊かな人間性を育むために、学校では授業の充実を中心に据えて日課を組み、学校行事の中にも数多くの体験活動を盛り込みました。入学早々の阿蘇での新入生合宿、高校生と合同の体育大会。文化祭、夏のキャンプ、秋の登山、冬のスキー、陶芸教室、百人一首大会、もちつき、マラソン大会、そして最大の行事3年生でのハロウ校研修、さらには、全校生徒で応援した中体連・駅伝大会・高校野球など、皆さんの心にはこれまでの出来事のひとつひとつが、感動・感激として走馬燈のようによみがえっていることでしょう。

 ところで、今日の日は中学校を卒業する日であると同時に、高校に向かって旅立つ日でもあります。中高一貫教育の中間地点、つまり、マラソンに例えるなら折り返し地点を走っていることになります。マラソンも後半が勝負です。家庭の事情で他校に転校する人もいますが、いずれの人もこれからの高校3年間は、育んできた夢をさらに大きく広げ、その夢を叶えるための大事な期間になります。

そこで、皆さんに二つのことをお願いしたいと思います。 一つは「志を高く持ち、失敗を恐れずチャレンジして欲しい」という事です。今春、6Jを卒業した皆さんの先輩である河原君は、熊本県から2名募集と言う超難関の自治医科大学に見事合格しました。自治医科大学は、医療に恵まれない僻地における医療の確保と向上、地域福祉の増進を図ることを目的として設置されており、将来は僻地医療に携わることを条件とした学校です。学科試験、一次、二次の面接試験をクリアーし、最終面接を前にした彼を校長室に呼び、意思確認の面接をしました。彼は、自らの生い立ちを語りながら、生涯僻地医療に従事することを力強く宣言したのです。地方では医師不足が予想されており、彼のこれからの人生には幾多の困難が立ちはだかるかもしれませんが、彼の高い志をを心から応援したいと思っています。若者にとって望ましいのは失敗を恐れたり困難から逃げることではなく、それを乗り越えていく逞しさであり行動力ではないでしょうか。人生は、悲しみや苦しみ、挫折などに出会いながら、その底に流れる本当の自分の願いや生き方に目覚めることに大きな意義があります。他人の見てないところでもベストを尽くす若者であって欲しいし、迷ったときは困難な道を選ぶくらいの勇気も培って欲しいと思っています。また、志を高く持てば持つほど厳しい試練があるかもしれませんが、皆さんも河原君のように気概とか気骨でもって新しい局面に立ち向かっていただきたいと思います。

 二つ目は「人としての礼節と感謝の気持ちを忘れないで下さい」ということです。世の中を見渡しますと、世界各地で紛争が起き、温暖化により地球規模の自然破壊も進んでいます。国内でも、人心の荒廃による犯罪の続発や社会不安の増加など難問が山積していますが、人としての礼節や感謝の心だけは失わないで頂きたい。「日々の行動がその人の人格となる」という教えがあります。どんな小さなことでも、きちんとした目的意識を持ち、地にしっかりと足をつけて歩んでいただきたい。生活信条「奉・人・物・礼」は思いやりの心を持って人に接し、回りの人や自然の恵みに感謝する心を持ち、それを行動で示すことの基準を示したものです。その人の誠実さ、責任感、明るさ、溌剌とした元気の良さなどの人間的な魅力が人を惹きつけるのです。細やかな心遣い、好感の持てる言葉・服装・雰囲気などが高校生活の中でも大切な要素となることを憶えておいて下さい。あわせて、「感謝」という言葉は生活信条とともに自分を律するための明快な指針となることも肝に銘じておいて欲しいと思います。

 以上これから迎える高校生活について二つのことをお願いしましたが、いよいよ明日から新しい場所での生活が始まります。環境が変わると見える景色も気分も変わり、視野も広がるものです。今まで気づかなかった自分の特長を発見するかもしれません。これまでの出会いに感謝し、新しく出会う人とも心を通わせ、自らの夢実現に向けてさらに飛躍されんことを祈念し式辞とします。
                                      

 平成20年3月17日   

                    文徳学園文徳中学校        校長  荒木 孝洋

2008/3/3 月曜日

卒業式 式辞

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文徳中学・高等学校のことをもっと知りたいと思っている小学生・中学生とその保護者の方々へ

『 式  辞 』

校長 荒木 孝洋

  躍動する春の息吹が次第に高まりつつあるこの佳き日に、多数のご来賓・保護者の皆様にご臨席賜り、第47回卒業証書授与式を盛大に挙行できますことは、私たち教職員にとりましてもこの上ない喜びであります。ご臨席賜りました皆様に心より感謝申し上げます。

 さて、298名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんの晴れの門出を心より祝福します。皆さんの心にはこれまでの出来事のひとつひとつが、感動・感激として走馬燈のようによみがえっていることと思います。 今日の卒業式は本校を巣立っていく日であると同時に、新たな旅立ちの日でもあります。夢や希望に胸ふくらませ、そして、自覚と決意を新たにして堂々とスタートして頂きたいものです。

 ところで、昨今の社会事象を見ていますと、「物が栄えて、心が滅んでいる」のではないかと思えるような凶悪事件や倫理観を欠如した出来事が生じており心が痛みます。 一方では、雇用不安や経済問題など、先行き不透明な材料も多く不安ばかりが増幅してしまいますが、若い皆さんにはぜひ、誠実とか努力と言った事を前提として、「個性」の花を咲かせて欲しいと願っています。その為に、皆さんに二つのことをお願いしたいと思います。 

一つは「失敗を恐れずにチャレンジして欲しい」と言うことです。 読売巨人軍の元監督長島茂雄さんは、現役時代に各種タイトルを総なめにした人ですが、その現役のスタートは大失敗から始まりました。長島選手は、当時押しも押されもしないトップ選手として巨人軍に入団しました。六大学野球で向かうところ敵なしできたルーキーに慢心がなかったといえば、ウソになるでしょう。この試合で、相手投手は当時プロナンバーワンピッチャーと言われた金田正一投手です。四打席連続四三振でした。長島選手は、家に帰るまでほとんど口を開かなかったそうです。長島選手が偉いのは、この日を境にして自らの野球に取り組む姿勢をガラッと変えたと言うことです。それから、練習の鬼と言われるようになりました。その後の活躍は皆さんもご存じの通りです。 若者にとって望ましいのは失敗を恐れたり困難から逃げることではなく、それを乗り越えていく逞しさであり行動力だと思います。失敗を恐れ、縮こまっている状態からは斬新な発想は生まれません。悲しみや苦しみ、挫折などに出会いながら、その底に流れる本当の自分の願いや生き方に目覚めることに大きな意義があります。他人の見てないところでもベストを尽くす若者であって欲しいし、迷ったときはむしろ困難な道を選ぶ位の勇気も培って欲しいと思っています。

二つめは「出会いを大切にして欲しい」と言うことです。 4月になると、すべての人が、新しい場所で、新しい人間関係の中で、新しい事への取組が始まります。昨日まで知らなかった者同士が、明日は同じ教室で机を並べて勉強したり、同じ職場で仕事をすることになります。しかも、この出会いは気の合う人ばかりとは限りません。気の重いつき合いにも逃げずに臨んで頂きたいものです。 仏教の解説書に『縁尋機妙、多逢勝因』と言う言葉が出てきますが、その意味は『人と人の出会いは不思議なことだ。縁が縁を結ぶ。よき出会いがよき実を結ぶ』と言うことです。人やよき書物、そして豊かな自然との出会いを通して、感動したり、啓発されながら人は成長し、豊かな人生を形作っていくものだと思います。これまでの出会いに感謝し、これから出会う人ともお互いに心を通わせながら、そして自らも研鑽を積むことで、「この人に会えて良かった」、と人から慕われ、そして、頼られる人間になって頂きたいと思います。 以上二つのことを述べましたが、21世紀は若い人たちの活力とエネルギーを必要としています。キーワードは、パッション、ミッション、アクションです。熱意と使命感と行動力があればたいていの困難は乗り越えることができます。他人の痛みや悲しみに心を砕き、社会のことや地球規模の環境問題にも関心を寄せながら、平和で心豊かな社会が実現するよう、一人ひとりが心と体を動かして頂くことを強く切望します。

 さて、保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。自分の世界ができて自立を始めた我が子の成長に、一抹の寂しさを覚えつつも、思わず目を細めていらっしゃるのではないでしょうか。心からお慶び申し上げますとともに、これまでの本校の教育活動に対し、物心両面からご協力・ご支援頂きましたことに深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。 考えてみますと、親子が一緒に生活する期間はそれほど長くありません。皆さんの中には、あとひとつきもすれば、県外の大学や会社に進学・就職するため、別れなければならない方もあります。一緒にいる間に、教えることは教え、伝えることは伝えながら、充実した時を子供と過ごしたい。それが親心だろうと思います。 私どもがそうであったように、子供の進む道にも、大小様々な壁の厳しい試練が待ち受けていると思います。そんな試練に果敢に立ち向かうとき、子供の幸せを願う親心は、大きな励ましとなるに違いありません。 私ども教職員も同じように、本校の使命を肝に銘じ、生徒一人ひとりの幸せを願いながら、渾身の力をこめて御子弟の教育に携わって参りました。しかし、御期待に添えない点も多々あったのではないかと思っております。ただ、お子さんの人生はこれからです。開花する時期に早い、遅いはあっても、文徳高校で学んだということは、必ず、長い人生の中で、生きてくるものと信じております。今後も、保護者の方々と共に温かく見守って参りたいと思います。 卒業生の皆さん、いよいよお別れの時が来ました。青春の丘、文徳学園は諸君にとって永遠の故郷です。辛いとき、寂しくなったとき思い出して下さい。必ずや諸君の勇気を奮い立たせてくれることでしょう。 志を高く持ち、何事にも臆することなく自分の人生を邁進して頂きたい。そして、文徳高校を愛し、母校の後輩たちにエールを送り続ける頼りになる同窓生となっていただきたい。諸君の前途に幸多かれと祈り式辞と致します。

                           平成20年2月29日

                  

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