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【図書館だより】2025年7月3日
『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス/著
アルジャーノンに花束を、は知的障害のチャーリーが脳手術を受け高度な知能を手にし、チャーリーが何を感じていくのかを日記体で表現したSF作品です。
手術を受ける前のチャーリーは、仮に自分が人並みな知能を持つ事が出来れば、今よりも友達が沢山出来て楽しい世界が広がるという確信をもって手術を受けます。
しかし実際に高度な知能を手に入れると、今まで持ったことがない怒りなどの感情や、知的障害がゆえに周りから馬鹿にされてきた存在という現実を知り、本当に高度な知能を持つことが人間にとって幸せなのか、と読者に問いかけている作品です。
個人的に読んだのが大人になってからでしたので、もっと若いうちにこの本を読んでいればよかったなと思いました。学生さんや子育て中の親御さんはぜひ読んでほしい作品です。
図書委員(3年 匿名希望)