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霜降

【女子ソフトテニス部】2024年11月4日

自分で意味を持たせなければ、やってることに意味はない

 

夏からかなり時間が経ってしまいました。書こうにも筆が進まず、気づけば秋の団体戦1週間前になり、夜中になって急に書き起こそうと思って投稿しています。

うちのチームはまだまだ未熟で発展途上。新チームで夏を経験したと言っても小さな小さな蕾です。急いで水をやりすぎても根腐れして枯れるだけ。地道にやり続けるしかないんです。そんな一朝一夕で花が咲くわけないんです。

 

夏が終わってから色々ありました。総体のドラマのようなことは何もなく。ただ言えることは、まだまだ「強く」はなかったです。

 

昨年、坂本・北田で初の九州大会を決めた大会。新人戦の市予選では大将ペアは初戦敗退、2日目に残った2ペアも0-4,1-4と惨敗でした。その1ヶ月後の県大会は、坂本・田村がベスト8決めで第1シードに敗れ、順位決定戦に回って何とか九州大会の切符を獲得しました。(今年の九州大会は熊本開催のため12ペアの出場)

 

どれくらいの覚悟を持って臨んだのでしょう。「勝負」に執着できなかった。どんな不格好でもこのポイントは譲らないという思いは感じられず、まだ戦える試合を自らみすみす逃すばかりでした。負けるのが悪いわけじゃない。その負けに価値を見出せないならそれは悪い負け方だと子どもたちには伝えます。

 

 

市予選が終わった日、坂本と少しやりとりをしました。

2年生になってから自分に自信がなくて、今日初戦で敗けて色々考えました。中学時代は言われたことをやっていたけど、高校では自分で考えるようになって、ただ苦手な事だけをやってたことに気付きました。帰って動画とかを見て皆が上手くなれるように練習メニューを考えてみます。

中学までは第一線で戦ってきた坂本ですが、その経験値と技術を持ち合わせてはいるものの停滞を感じています。勝てない。昔よりも成長するどころか退化してるのではと本人も口にしました。もちろんうちは強豪校でもなく、練習量もそれと比べると目に見えて多いわけではありません。だからこそ、問題はその練習やその周りに意味を持たせているか。「1年生たちとの部活はめっちゃ楽しい。けど、もっと普段の練習の中で試合の雰囲気を作らないといけない。」当たり前のことではあるんですが、その言葉には「重み」が感じられました。

本人には失礼かもしれませんが、正直「火」はつかないと思っていました。今回の負けを通して真っ暗闇の中で悩み、不安は一層募り、藻掻きましたが、下を向くことはせず、前だけを見ていました。そしてその暗闇に光が差したことで何かが起きました。この「何か」は高校総体のときに足りなかったものなのかは分かりませんが、1歩前進したと確信しました。心の成長期でもあり、紆余曲折の多い高校生の時期、坂本にとっての「きっかけ」だったのかもしれません。この火は絶やしません。

 

来年は行こう。インターハイ。

 

 

 

風が吹いてきました。

 

 

1年生たちももう「新入生」じゃありません。みんな不器用ですが、勝負には人一倍こだわる負けず嫌い集団です。ただ、まだまだ自分を見せることには未熟。「コートでは演者になれ」と言います。自分を強く見せるには?焦ってるのが伝わると相手の思うツボ。不安な姿は見せない。必要なのは表現力。君たちは全員が主演女優。

 

それから1ヶ月で練習試合を重ね、勝ち負けはあるものの今までよりも一層自分と向き合うようになりました。(久留米大学さん、翔陽高校さん、熊本北高校さん、濟々黌高校さん、島原高校さん、ありがとうございました。)特に久留米大学さんには、秋リーグ直前の多忙な中、無理を言ってスケジュールを合わせて頂いて本当にありがとうございました。

 

 

高校総体が終わって5ヶ月、いよいよ今週末が秋の団体戦です。ひと夏を越えて変化した新チーム。1人1人の記憶に刻み込まれる試合をします。他の誰でもなく、自分のために。

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