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【軟式野球部】2020年5月21日
昨年8月南部九州大会,鹿児島県の鴨池球場で鹿児島実業高校に敗れ,64回全国大会への出場は叶いませんでした。あなたたち「3年生」は,先輩との最後のミーティングで,涙ながらに,「自分たちの力が足りずに,全国大会へ出場することができませんでした。一緒に明石に行きたかったです。」,「もう少し先輩方と一緒に野球がしたかったです。」と言ってましたね。当時の3年生は,「来年は,是非,全国大会へ出場してくれ,頑張れ!今までありがとう」と答えてくれました。あなたたち「3年生」を中心としたチームは,あの日から動き始めました。
秋の県大会を制し,佐賀県で開催された九州大会へ出場しました。1回戦勝利し,準決勝では,またしても鹿児島実業高校に敗れ,優勝することはできませんでした。しかし,65回全国大会出場に向けて,大きな手ごたえを感じたはずです。
年が明け2020年1月,本妙寺の300段メニューから「夏の大会」に向けての練習が始まりました。12月から3月のオフシーズンは,「タイム走」・「鉄板引き」・「丸太トレーニング」・「素振り」・「ティー」・「ロングティー」などハードな練習の毎日でした。そして3月いよいよ,練習試合だというときに,コロナウィルスの影響で,野球の練習もですが,授業すらできない日々が始まりました。それでも「夏の大会」を信じて,個人で今できることを積み重ねてきました。
5月20日,全国高野連より,第65回全国高等学校軟式野球選手権大会中止の報道がありました。
正直,あなたたち「3年生」に何を伝えていいのか,分かりません。確かに一番大切なことは,「自らの命」であり「大切な人の命」だと思います。私たちは,生命があるからこそ,笑ったり・感動したり・悲しんだりすることができます。生きてることに大きな意味がある以上,リスクは避けなければなりません。今,この時は泣いていいと思います。その後,あなたたち「3年生」が顔を上げて,前を向いて歩き始めてくれると信じます。野球という素晴らしいスポーツを通じて得た「なかま」や「様々な思い」や「生きる力」は確かなものです。
私たち大人は,何とかしてあなたたち「3年生」が今の思いを整理できるステージを用意します。文徳に限らず,野球が大好きな他校の仲間たちと一緒に,ガチで試合をしましょう。
(文責:文徳軟式野球部監督:後藤)