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【女子ソフトテニス部】2026年1月6日
克己慎独
新年あけましておめでとうございます。昨年は多方面からのご支援をありがとうございました。今年も引き続き文徳高校女子ソフトテニス部の応援をよろしくお願い致します。
節気は小寒、寒の入りです。七十二候では芹乃栄(せりすなわちさかう)。
まだ寒い内から群生し、互いに競り合うように伸びるのがセリ(芹)の名の由来だそうです。彼女たちのいまを正に表しているかのよう。チーム内での競争、そして県内のライバルたちとの競争。まだ寒い時期が続く中、彼女たちも周りよりも1歩でもリードすべく、常に競争意識を持って切磋琢磨する”セリ”を目指したいですね。
2026年は1/4(日)に初打ち会を実施しました。多くの保護者の方にもご参加いただき、指導スタッフ陣や昨年お世話になったOBも顔を出しに来てくれました。

今年の、というより、女子部が復活してチームのテーマというものを決めてない、とふと思って次の言葉を部員と保護者の方に提示しました。

これを見せたときの生徒の反応がこちら。

読めませんでした(泣)。もう笑うしかないですね(笑ってますけど)。もしかすると、とは思ってましたが急に先行きが不安になりました(笑)。
克己:自分の欲望や邪念に打ち克つこと。
慎独:自分ひとりだけで他人の目がない時でも、身を慎み、道にそむかないように心がけること。
本来は、慎独・立腰・克己(しんどく・りつよう・こっき)の3つの言葉で表される、東洋思想の学びの実践、自己修練の基本となっているものだそうです。
キツイことから逃げることは簡単。諦めることも簡単。ただ、そこで自分に打ち克って困難にも果敢にチャレンジする。簡単に逃げ道を作らない。そして、人前だけでいい顔するのではなく、見られていない所でも自分を正す「心」を育てる。1人のときにこそ真価は問われる。まさに勝負の世界で戦う彼女たちにぴったりだと思いました。
そのうちこの文字で部旗とかも作りたいな~なんて思ったり…(未提案事項)。どなたかこういうのに詳しい方いらっしゃいませんか?
さて、この日は初打ち会という名を称して「親子テニス大会」を実施しました。日頃から自分たちの活動を全面的に支えてくださっている保護者の方に感謝をこめて、おもてなす会にしようと話をしました。
午前中はくじ引きで部員と生徒の混合チームを作り総当たり戦を実施。


怪我をしないようにアップも入念に…。





















あの、1つ言わせてください。保護者の方の前衛のポジション取り、かなり強気じゃないですか?ボールタッチも多くて、スーパープレーもたくさん飛び出しました。みんなで拍手喝采です。
昼食には保護者の方がご用意してくださったぜんざいを頂き、お腹がしっかりと満たされたところで午後は生徒vs保護者。


保護者の方の本気度が伺えますね(笑)


応援も盛り上がってました。気づけば生徒1人vs保護者5人なんて光景になってたり…。
一頻り盛り上がったところで終わりには2026年の運試しということで抽選会を。スタバとミスドの商品券はすべて保護者の方が持っていかれました(笑)。部員たちよ、この運は本番に取っておきましょう。

とかなんとかで、今年も笑顔でスタートすることができました。保護者のみなさんの笑顔が見れて僕もとても温かい気持ちになりました。これが毎年続いて、みんなで笑える、そんな新年の幕開けになってくれればと願うばかりです。OGのみなさん。毎年1/4は空けておいてください。監督命令です。
生徒たちが掲げた目標の中に「笑顔で終わる」とありました。
最後に笑うのは、今を全力で生きた人だけ。
他人からの称賛や拍手を求めることではなく、そこまでを振り返ったときに自分で自分を肯定できるかどうか。今を全力で生きた人は、上手くいかなかった日も、失敗した日も、「やれるだけやった」と胸を張って言えます。だからこそ最後には、静かに、でも確かに笑えるんです。逆に、楽なほうに逃げ続けた人は、勝ってもどこか空虚で、負けたら「やっぱりな」と自分に言い訳するしかなくなります。もちろんそれを言い訳と認めたくない気持ちにもなるのだろうけど。常に100点じゃなくていい。迷いながらでも、怖くても、その瞬間の自分なりにちゃんと向き合おう。
全員で今を本気で生きて、少しずつ「最後の笑顔」を積み立てていこう。
生きてゆくっていう事は、素晴らしいものなんです。
最後に、文徳の応援団は他のどのチームにも負けません。部員、保護者、他にも応援してくださっている皆さま1人1人が大切な「ピース」です。みんなで夏に大きなパズルを完成させましょう!今年も文徳高校女子ソフトテニス部の成長を見守って頂けると幸いです。よろしくお願い致します。

【女子ソフトテニス部】2025年12月31日
ないものねだり
僕の好きな詩人であり画家の方がこんなことを仰っていました。
「幸せ」の対義語は「ないものねだり」だと思う。
ないものばかり求めると、そばにあるものの有り難さを忘れてしまう気がする。
そのうち、”在る” ものが ”在った” ものになる。
だからもう一度そばにあるものを数えてみる。新しい朝の始まりに。
冷たい空気が呼吸を白く見せる。いつもは見えていないものが見えるという点で、子どもたちの成長に似ています。冬は「排除」ではなく「蓄え」の時期です。
時間が経ったのでまずは彼女たちの秋の物語を。
新チームになって、最初の夏を越えました(前回の投稿をご覧ください)。この夏、彼女たちは秋に向けて、どれだけの階段を登ってきたでしょう。一段ずつ登ることは「飛躍」ではありません。地道に、焦ることなく、また、近道もなく。そしてそれは1人1人そのペースも違えば、時には降りたくなることもありながら、ただ誰一人降りることなく1段ずつ登っていきました。
登るたびに自身に言い聞かせられているようです。「君は、1段ずつ進む覚悟を持っているのか。」
そんな夏を背負って挑んだ9月の新人戦市予選。5ペアで挑み、初日は敗者復活戦を終わらせるスケジュールで、2日目に2回戦以降のトーナメントを行いました。2日目に残ったのは、吉元・原田、住永・松波ペア。
前村・田村ペアは初戦で0-④敗退。
去年に引き続き何か起きそうな予感はしていましたが、しっかり起きました。緊張で足が動かない。レシーブのときに不安で手が震える。自分のプレーができなかった。田村は過去の自分と戦って、「今」の自分にフォーカスできていませんでした。
じゃあそうならないように何をしてきた?普段の練習で何を意識しながら取り組んでる?負けて悔しい思いをするのが嫌ならもっと表に感情を出さないと。それを邪魔するプライドなんて要りません。練習をするのも自分、試合をするのも自分、悔しい思いをするのも自分、自分を成長させるのも自分です。自分と向き合わない限り、理想を語るだけで何も先には進みません。
翌日も含めてなんとか2年生の3ペアが県大会には進んだものの、内容として「良い試合」とは言えませんでした。これを1ヶ月後の県大会、そして11月の団体戦にむけてどう昇華していくのか。
翌月の県大会。住永・松波ペアは予選リーグで熊本工業高校を相手にG3-0アップからの逆転負け。そのまま相手ペアは九州大会へ出場しました。試合運びが上手くいったところから、引き出しがなくなりました。相手はG3-0から腹を割ってミドル。チャンスは前衛に。そこからリズムを作って攻めのボールが通るようになりました。相手の方が経験も判断も1枚、2枚も上手でした。
前村・田村、吉元・原田ペアは予選リーグは通過したものの、その後の決勝トーナメントでどちらも初戦敗退でベスト32。順位決定戦にも回ることができずに終わりました。
ゲームの入りは悪くない。競ったところで良いプレーが出る。こんなシーンは少しずつ見るようになってきましたが、勝負では勝てない。
「勢いだけ」のチームになりつつある。
そんな不安が団体戦前に僕の中で大きくなっていきました。その後も、練習試合や先輩方に練習に付き合ってもらったりと、「練習」はしっかりしてきました。子どもたちは直前にどんな思いがあったんでしょう。そうして迎えた団体戦。

初日はベスト8決めまで。1回戦の南稜高校には結果としては③-0勝ち。ただ、相変わらずいつまでたっても相手に合わせるプレーが抜けません。自分たちの打ったボールをのんびり見て次の動きが遅れる。この試合でやるべきことは、足で稼いで自分たちから攻めることだったはずなのに。上に行けば行くほど、こんなぼんやりしたプレーを相手が見逃してくれるなんてことはありません。

ベスト8を賭けた相手は熊本マリスト学園高校。時間の関係上2面展開で行うことになり、前村・田村、吉元・原田ペアで先手を取るオーダーで行きました。

相手に攻めの一手を与えないように、チャンスをしっかりモノにしていった吉元・原田は④-1勝ち。ただ、その一方で前村・田村は中々自分たちのペースに持ってくることができません。相手の打つボール、繋ぐボールへの判断が遅れ、点を取っても簡単に並ばれる場面が多々ありました。ファイナルに入っても一進一退の状況が続き、先にこちらのマッチポイント。前衛のチャンスボールが上がり、田村のハイボレーはバックアウト。その後もマッチポイントを2度掴みましたが、簡単なレシーブミスやストロークミスで相手に点を与え、気づけばG3-④敗け。なんとも勝負所への強さがない。球際の弱さが目立ちました。

並行して進んでいた3番の住永・田口ペア。相手後衛の引っ張りのボールに狙いを定めて、流しのボールを打たせるようにポジションを取って田口が前衛としての役割をしっかり果たしました。一時はリードされたものの、そこで2人は焦ることなく、住永は繋ぐ球、打つ球をしっかり入れにいき、田口を活かすプレーができました。ゲームを決める最後のボールは田口のクロスボレー。前衛として少しずつテニスが”分かってきた”動きになってきました。


整列したときの前村の目には涙がありました。「ごめん。ほんとに助けられた。ありがとう。」前村自身、直前の練習不足は否めませんが、それでもチームのために勝てなかったことが悔しいと、心の底から出た言葉でした。

目標のベスト8は達成。でもここで終わりません。翌日、パークドームで相手は第1シードの熊本工業高校。自分たちより力が上なのは百も承知。ただ、試合だから何が起こるかは分からない。何か起こすならここだと、そして、この試合を誰もが楽しみにしていました。
まだまだ頭でテニスをする力が足りてない。結果は0-②敗けで3番の吉元・原田には繋げませんでした。前村・田村はG2-2のデュースを取り逃し、住永・松波は1ゲーム目の相手のミスを見逃し、流れをモノに出来ずに終わりました。
シード校との差をはっきりと分からされた試合。さて、ここから夏に向けて彼女たちの物語の最終章が始まります。
冬のコートに立つ彼女たちは、まだ結果を持たない「可能性」そのもの。冬は結果を語らず、勝敗は夏という半年先の未来に押しやられます。だからこそ自分と向き合わざるを得ない。勝つためでなく、逃げないために走る。強く見せるんじゃなく、崩れないために鍛える。誰かを交えるのではなく、自分との関係性を積み重ねていきたい、そんな季節です。
12月に入ってから、トレーニングを織り交ぜながら練習をしています。日暮れが早く、ボールが打てる時間も短くなっているので、より質を求めたいところですが、そもそも量ができない人が質ばかり求めても上手くいかないので、そこは地味な練習になるけど妥協はしない。ただその中で自分が打つボールに意味を持たせることを念押ししています。
ボールが見えなくなるところで、平日はシャトルランを行うことにしました。練習の最後にどれだけ追い込めるか。サボることは簡単ですが、そこを歯を食いしばってあと1回、あと2回走れるか。まさに「逃げないために走る」を体現できると思います。
初めのうちは50回もいかない部員がチラホラいましたが、継続するうちに徐々に記録を伸ばしていき、70回、80回と記録を出すようになってきました。自分の成長が数字としてはっきりと表れるので、これもまた自己認知の良い機会だと思いました。自分との勝負もあり、仲間との勝負でもあります。いつも一緒にいるからこそ、簡単に負けられない気持ちを持ってもらいたいと思ってこちらも手を抜かずにやっています。

我々指導陣も自分たちで練習をしながら、部員たちに落とし込むためのヒントを探っています。
12月の半ばには九州新人戦がパークドームで行われたので全員で観戦に行きました。中には熊本から県外の高校に進学した選手が活躍してる姿を目の当たりにして、レベルの高さを実感すると同時に、なりたい自分が見つかった部員もいたようです。

また、高校では終業式が行われる中、部内ではインフルエンザの波が到来して中々全員が揃わない練習に。それでも止まってはいられません。冬休みは新たな取り組みとして、身体の動きについて知り、使い方を学んで実践しようと、熊本保健科学大学の学生の方にトレーニング指導をして頂きました。

身体が自分の想い通りに動くためには、自分の身体を知るしかない。学生の方の丁寧なご指導で部員たちも楽しみながらも新たな発見をしました。
その翌日は阿蘇地区・山鹿地区の中学生との合同練習会。天気が心配でしたがもってくれました。
普段は教わる立場から今日は教える立場へ。中学生から聞かれたことに対してどう分かりやすく回答するか、悩んでいる部員もいたようです。これは普段からどれだけ自分が言語化しているか。そして自分にどれだけ自信があるか。
そもそも「自信」とは、自分の能力を十分に発揮できる「確認度」と自分の目標を競技で達成できる「確信度」だと考えます。
自信をつけるには聞くだけでは伸びません。自分の考えを表に出して、そこに他者の意見を織り交ぜて自分なりの回答にする。正解は1つじゃないので、自分なりの正解に辿り着くための”向き合い”をしていきます。うちに秘めるだけで終わらない。”表現”していきます。

冬休みには恒例?のクリスマス会を。体調不良等もあり、クリスマス当日にはできませんでしたが、課外の最終日に練習に全員がやっと揃ったので実施できました。(1人塾に行くと言って最終的には全員でできず…)

1ホールじゃ足りないということで奮発して2ホール買ってきました。結婚式でよく聞く曲を流しながらケーキ入刀。

食べたからには走ってもらいますよ…。
ということで冬休みラストは熊本中央高校さんとの合同トレーニング合宿へ。監督が本校の卒業生ということもあり、快く迎えてくれました。ただ一言「マジできついですよ」と言われましたが、そのために参加させてもらってるので。自分に克つ合宿です。僕自身、簡単に手を貸さない、自分の力で乗り越えてもらうつもりです。
初日の午前中はほとんどラケットを持たずにランメニュー。コートを出て坂道ダッシュ15本+α、コートに戻ってコーディネーショントレーニング(縄跳び1000回、メディシンボール投げ50回、プランク)。他にもコート内を走り回るトレーニングをいくつもしました。午前中で身体が悲鳴を上げている部員がたくさん。一方で中央高校の子たちは元気が有り余ってる様子。”差”があります。

午前中の最後の乱打で、中央高校の監督から喝が入りました。
「そんなふわふわした練習して何の意味があるの?そんなんじゃまた負けるよ?また泣くの?3年の総体は1,2年の総体とは全然違うんだって。」
ほんとにその通りです。勝ちたい想いがないならここまでやる必要はない。あの言葉はうちの部員たちにはどう聞こえたのでしょうか。

午後の練習に入る前に全員で士気を上げるために円陣。高校は違えど成し遂げたい目標は一緒。みんなで乗り越えます。
午後からはポジションごとにメンタル面の追い込みをしました。10本ノーミスポーチボレー×3セット、振り回し25本決め×7セット、10本スマッシュ×15セット等々、体力的にも精神的にも自分に簡単に負けれないトレーニングメニューを行いました。
このメニューでメンタルをズタズタにされた者もいれば、隣のコートでは同じことをやっているはずなのに、体力的な差を痛感した者もいました。そんな中、弱音を吐く部員はいたものの、途中で止める部員は1人としていませんでした。ふらふらになりながらも自分の力で走って、自分の力だけでボールを追いかけました。自分たちだけの練習じゃないので、そういう意味では逃げ場がなかったのかもしれませんが、それでも必死に食らいつきました。
長距離を動く持久力は身についても、コート内の狭い範囲を走り回る俊敏性や瞬発力がまだまだ足りないと思わずにはいられない時間でした。
そんな中ふと、よく聴いてた歌の歌詞が浮かびました。
何度よろけて 倒れたとしても さっき立ってたんだし 立てないわけがないよ

2日目は軽めのランメニューを行って、技術練習。県上位で戦う選手の練習を間近に見て何を思ったでしょう。
僕が見ていて感じたのは、理解力と修正力の差。この日はうちのコーチ陣も2人参加し、計4人で指導していたのですが、こちらからの助言に対して、中央高校の生徒は頷きながら「なるほど。そういうことか。」と納得し、即座に実践。そしてすぐに修正を行っていきます。また、上手くいかないと思ったらすぐに「スマッシュが上手くいきません」と質問攻め。そして回答されながらもその場で動きを再現してみる。貪欲です。技術にも、勝利にも。中には慣れないことを上手くいかないながらも最後までやり通す部員もいました。普通なら面白くない、センスがないと言ってやめたくなるところです。
これがうちとの違い。強豪校だからというのもあるでしょうが、それ以上に負けたくない。勝ちたい想いの方が強いからなんだろうと確信しました。同じ高校生。練習時間に差はあっても、想いは同じはず。
この2日間、普段は中々話すことのない他校の選手ともコミュニケーションをとりながら、大きな出会いがありました。このような機会を作って頂き、中央高校のみなさんにはとても感謝しています。とは言っても、次に試合会場で会うときはライバル同士。正々堂々言い訳なく正面からぶつかります。

合宿最後のミーティングで、2年生には少し厳しいことを言いました。
「今回の合宿、しんどかったやつらもいたけど最後まで止めなかったのは中央高校と一緒だったからか?恐らくそうかもしれないけど、問題はこれを自分たちだけになったらできるのか?これをやったからと言って勝つわけではないけど、勝つチームは少なからずキツイことをいくつも乗り越えてきてる。特に2年生は優しすぎる。厳しいことを言う優しさがあっていい。というかそういうことがないと勝てない。今回ベスト8って目標を達成したら次はベスト4。そう言ってるやつもこの中にいるよね?悔いがないように終わりたい。笑って終わりたい。そのために「今」の「自分」から逃げるな。泣いても笑ってもあと5ヶ月。」
冷たい風にさらされながら繰り返される地味な練習は、誰に称賛されることもなく、数字にも記録にも残りません。しかし、その時間は確かに「成長」というものの本質には触れています。すべては「夏」のため。最近の口癖になってきました。今の一瞬の迷いで投げ出すような弱い選手になるな。これが最後の夏に必ず繋がる。「今」を生きている彼女たちに「今」に全力になって欲しい。
正直、今のチームにエースと呼ばれる選手はいません。中学時代もこれといって大きな実績もなく、それでもソフトテニスを楽しく続けてきた選手ばかり。ただ、そんな選手たちがこの2年間で目まぐるしい成長をしています。そんな成長を見届けられるのも残り5ヶ月。来る5/30、決勝リーグを戦うことを目標に全員で最後まで走ります。最初にも書いたように、今一度、自分の周りにあるものに目を向けて、ソフトテニスが思い切り楽しめる環境に感謝を忘れずに技術だけでなく、精神的にもさらに成長していきます。
さて、長くなりましたが、2025年も多くの場所で多くのご支援を頂き、ありがとうございました。今年も多くの経験をしてきたおかげで全員が変化する年になりました。4月にはまた新しい仲間を迎えて、夏は全員で堂々と胸を張ってコートに立てるよう、自分に克つ年にしたいと思います。来る2026年も皆様にとっていい年になるよう、心からお祈り申し上げます。

【女子ソフトテニス部】2025年9月14日
「今日までの自分」から「輝かしい自分」へ
「今までこうだったから」ではなく、「今からこうなるんだ」という考えにフォーカスすること。過去の延長線上で生きると決めた人の未来は「今日までの自分」です。対して、輝かしい自分というゴールを設定した人の未来は「輝かしい自分」ということです。過去の事実をあれこれ言うことに時間を使うよりも、これからの新しい発見に手を伸ばすことに時間をかける方が有意義です。前を向いて歩く人と後ろを気にしながら歩く人、その差はどんどん広がるばかり。
白露(はくろ):夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃。降りた露は光り、白い粒のように見え、日中の暑さも和らぎはじめ、だんだんと秋の気配が深まっていく時期。
…と言うにはまだ程遠い時期です。毎日顔を見せる太陽とは裏腹に、木陰で顔をうつむきたくなるような日が続きます。夏休みが終わって2学期が始まり、区切りという意味では夏の終わりです。感傷に浸ってる場合じゃありません。過ぎ去った日々を反芻し、来るべき秋の静かな始まりを、心で迎えるための時間です。夏とは違う勝負がまた始まる。この静かな夏の残響を、忘れずに心に留めていきます。そこには、彼女たちがこの夏を生きたという証が確かにあります。
この夏はチームとしても初めての経験をした夏でした。1年生大会には2ペアが出場し、どちらも1勝した後の2戦目で、何度もあったチャンスをモノにできず敗退してしまいました。自分の考えと、実際に起こっていることとのギャップを埋めていく必要がありそうです。高校テニス歴は周りと一緒。ここからどう成長していくのか楽しみです。
1年生大会の翌日から、今年も北九州近県大会に参加させて頂きました。新しいことに挑戦し始めて、実践でどれほど通用するのかを試すための大会です。初日はリーグ戦+順位決めを行い、2日目はその順位に応じて全40チームでのトーナメントです。
これまた大量の課題が見えました。思わず初日が終わって宿舎に戻るとその書き出し作業と共有。
基本的に相手のミスで点が決まっていくため、こちらからの決める点が少ない。前衛も後衛も持っている勝負球が少ないので、大事な場面で仕掛けられず、決め手に欠けてしまいます。前衛は変わらずネットから離れたミスが減りません。秋までにどこまで潰していけるか、そして来年の総体で全く違う自分に変わることができるか。試されています。結果としてはAチームが昨年と同じベスト8でした。試合の中には新しく始めたことが通用した場面もいくつかありました。収穫です。
北九州から帰って1日空けると、長崎県は島原市で2泊3日の夏合宿を行いました。ここでテニス漬けになって、個々のスキルアップはもちろん、コート外でも日頃気づかないものに目を向けることで、人としての成長を期待したいという思いもありました。
初日は、悪天候によりフェリーが欠航になってしまい、急遽天水体育館に切り替えての練習です。インドアということで、いつもとは違うサーフェスなので、ボールのバウンドの違いや、滑りにくいことからしっかり足を動かすことを今まで以上に徹底しました。間には振り回しを行ったり、いつも以上に追い込む部分もありながらしっかりと負荷をかけた練習ができました。キツイときにどれだけ必死になれるか。コーチ達も5人集まってくれて感謝です。



練習後、雨予報が変わることなくこのまま継続するのは厳しいと思われましたが、保護者の方の前向きなご意見とご協力もあって、陸路に切り替えて島原入りをしました。
宿舎につくと自分たちで夕食作り。合宿らしい場面が見れました。保護者の方からも、「家であんな姿見たことないですよ。自分から皿洗いしてるところなんて…(笑)」。なかなかやらないことなので、和気藹藹とする様子も含めて「素」が見れたような気がします。日頃の感謝を改めて実感させて頂きました。




その日の夜は島原でも雷雨が止まず、中々部員たちも寝付けなかったのか、頻繁に食堂に顔を出しに来ていました。ニュースでも熊本の報道ばかりで、その被害の大きさを知らされるばかりでした。被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
その一方で、保護者の方とこの1年間のチームの成長や来年の夏に向けてのことなど、たくさんのお話しをさせて頂いて僕自身すごく楽しい時間でした。お付き合い頂きありがとうございます。
合宿2日目。この日も午前中は雨予報。朝食作りからスタートです。お湯を注ぐだけで褒められるとは…よくできました(笑)


1日練の予定でしたが、天候には敵わないのでこれを機に座学をしてみました。ある部員は「数学持ってきた!」と…。夏休みの宿題の時間じゃなくて、もちろんテニスの勉強です(笑)

改めて自分の得意なプレーと苦手なプレーを言語化。本題は選手名を伏せたジャッジペーパーを見せて、それぞれの選手の特徴を読む。後衛ならば得意・苦手コース、前衛ならば上と横のどっちが強いのか、ファーストサーブの成功率など、いろんな視点で見ることで、思考の幅を拡げます。動画で試合を振り返ることはあっても、ジャッジペーパーを見て振り返ることはそれよりは多くないので、実際の動きを脳内イメージして考える訓練としては良かったと思います。
前村はジャッジペーパーを見て「この後衛ミス多すぎやん。ミスしかしてないヤバい。」と他人事のように言ってましたが、そのジャッジペーパー...あなたの試合です。「ウチか~~!」オチまで完璧でした。とかなんとか、思いの外しっかり考えた上で本音が出まくりの午前中でした。
午後からは次の宿舎に移動して、雨が小降りになるのを待ちながら、何とか昼過ぎからはやっと練習できる天気になりました。じっくり地に足をつけてフォームの確認やサーブ・レシーブといった基礎練から。特に後衛は流しの中ロブを1つ課題として。コーチも2人帯同してくれたので、いつもよりじっくりと確認をしながら取り組み、短時間でしたが質を求めた練習ができました。

宿舎に戻ると、夏合宿と言えばのイベントが。しっかり準備してたそうです。花火。どこに忍ばせてたんでしょう...。宿舎の目の前が砂浜ということもあり、これも夏の思い出作りですからね。ライターを買いに行かされたのはここだけの話にしておきます。「先生!火!」もうなんでもどうぞ...。

合宿最終日。天気も晴れ、湿度は高く、太陽は高く、追い込むには持ってこいの気候になりました。午前中は前衛と後衛に分かれて自分たちの課題にピンポイントに取り組みました。スマッシュやボレーからのフォローの浮き球を詰める動きや、後衛は右のランニングショットからの連続プレー。実践に寄せた動きの訓練です。「練習上手」からの脱却はとことんやって身体に染み付かせるしかありません。もちろんその前に理論として理解していないといけませんが、1年前に比べると少しずつですがその”頭”の部分も鍛えられてきてるように感じます。
午後からは形式練習。新たな武器を取り入れたら即実践。当然すぐに上手くいくなんてないですが、試合の中での引き出し方を見つけることが大事です。暑いながらも全員で声を出しながら最後まで集中力を切らさずに練習できました。

初の試みの夏合宿は、予定とは大幅に変わりながらもなんとか日程としては終えることができました。家庭の都合等で全員で最終日を迎えることはできませんでしたが、それでも「チーム」を感じる3日間になりました。これもすべて保護者の方のご協力があってこそです。1年生大会から北九州遠征に続いて連日のスケジュールでかなり無茶をお願いしてきましたが、おかげさまで普段できない経験をさせて頂き、チームに必要な自分の役割を考える貴重なきっかけになりました。
いよいよ11月には秋の団体戦がやってきます。2年生にとって、団体戦は高校総体を含めてあと2回。昨年のこの大会ではあと一歩のところで勝ちを逃しました。今度こそ。勝つまでやります。勝つまで言い続けます。ただそれは、誰の力でもなく、自分たちの力で成し遂げなければ意味がありません。関わって頂いている多くの方々にプレーで返したい。そしてそれを、次の時代に送りたい。恩返しと恩送り。その繋がりを噛みしめながら、残り2ヶ月を全速力で駆け抜けます。
「伝わる」は「伝える」から始まる。だから、「伝える」。


【女子ソフトテニス部】2025年8月17日
周りに火を灯す
立秋というにはあまりにも暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
約3ヶ月空いてしまいました。関係者の方からもかなりせっつかれました。僕自身の勝手な思いで申し訳ないのですが、書いてしまうと本当に終わりなんだと認めてしまうような気がして…。あの熱量を感じられるのはあの時のあの場所しかありません。むしろあれからほぼ毎日あの日のことを思い起こしています。とはいえ、新チームも走り出していますので、この辺りで備忘録として残しておきます。






このチームは、個々の能力がずば抜けて高いわけでもなければ、練習時間がかなり多いわけでもありません。選手としてもまだまだ甘い部分が多く、ここぞというときには引っ込み思案で安全志向。はっきり言って「練習上手」な部員が多いので、大会だけでなく練習試合ですら、ここ一番で力を発揮できず、同じような負け試合を何度も経験してきました。選手たちが自分の「殻」を破る日はいつなのかと、この日が迫ってくるにつれて、やってきたという自信の裏側に僕自身どうしても拭えない不安がありました。




個人戦の先行実施ではなんとか全ペア通過し、翌週に繋ぎました。そして、一息つく間もなく団体戦当日を迎えます。
5/30(金)。高校総体の総合開会式に合わせて、午後から団体戦の1回戦が実施されました。人吉高校相手に、結果としては②-1で勝利したものの、詰めの甘い部分が目立ちました。2番で出た吉元・原田は相手の大将ペアにファイナルで競り負け。3番の前村・松波は結果としては④-0だったものの相手に合わせてしまう試合運びに。

このチームはまだまだこんなものじゃない。試合が終わるとすぐに翌日の2回戦に向けて先輩たちを呼んで練習相手になってもらいました。平日の忙しい中に集まってもらってほんとに頭が上がりません。この恩は試合で返します。
ドローが発表されたときは思わず笑みがこぼれました。秋のリベンジができると。恐らく、部員も同じことを思ったのではないでしょうか。何のめぐり合わせか、2回戦の相手は秋の団体戦で惜敗した第3シードの尚絅高校です。それも秋と同じD5コート。景色は同じですが、勝ちに行く想いと自信はあのときとはまったく違います。去年この場所で蒔いた「種」がどんな花を咲かせるのか、彼女たちの集大成となる試合です。


うちのチームの強さは「爆発力」です。「チームのため」という想いが、彼女たちにとっては追い風になります。ただ、それでも今までは「あと1歩」が遠かった。その「あと1歩」を埋めるべく、ここまでやってきました。ドラマの主役は彼女たち自身です。
今回も事前に坂本と話をしてオーダーは決めていました。2面展開で実施され、1番に坂本・田村、2番に吉元・原田からスタートです。「後ろには頼もしい後輩たちがいるから、優衣のやりたいプレーで勢いつけて来い」とだけ伝えて。
2面展開でやるのが勿体無いと思うくらい面白い試合を見せてくれました。坂本・田村はG3-2のマッチを相手に凌がれてファイナル。少し遅れて吉元・原田がG2-3を粘って同じくファイナルへ。目の前の1球に込める想いが伝わってくる試合で、思わず僕自身もベンチから声が出ていました。
坂本・田村は5-2リード。坂本は秋とは違って持ち前のストロークを終始打ち続け、簡単に相手に攻めの一手を握らせませんでした。追われる側が受けてはいけませんが、相手も負けられない理由がある。気持ちのぶつかり合いです。徐々にその差が埋まっていき、最後はG3―④の逆転負け。「よくやった。勝負したやん。でもいま紫乃がやることは泣くことじゃなくて応援することやろ。」試合終了後、下を向いたまま顔を上げられなかった田村ですが、明らかにこの試合で殻を破って見せました。
一方の吉元・原田は3-5ダウン。高校総体はまだここから何が起こるか分からない。それを知っているからこそ、この勝負に全力を注ぐ彼女たちの姿を一番近くで見れる僕は幸せ者です。
G3―④。


アップセットは起きませんでした。まだ足りなかった。
チームに勢いがあることは、チームが勝つための必要条件であって、十分条件ではありません。勢いだけでは乗り切れないのが高校総体。兆しはありましたが、簡単には届かせてくれませんでした。
試合が終わった瞬間、この1年間が一気に脳裏に呼び起され、何も考えられなくなったのを覚えています。この子たちが紡いできた1年間のドラマを結果としてのハッピーエンドで締めくくることはできませんでしたが、見ている人の記憶に残る試合をしてくれたことは間違いありません。チームの団結力も、戦い抜いた2ペアも最後まで神様に祈ることなく、自分たちの力で人の強さを見せてくれました。
落ち込んでる時間も束の間、個人戦が残っています。トーナメント1発勝負。その瞬間に心技体を「合わせる」こと。どれか1つ欠けてもいい結果は生まれません。その中でも「心」で勝負。その1点、その1球に泥臭くしがみつくプレーもあれば、お得意の(得意になられては困るんですが)ビビリを出して勝負に行かないプレーも。どちらかというとリードされて自分たちからテンションを下げていく「戦わない」試合になってしまいました。後から気づいても時すでに遅し。相手は待ってくれません。ここに懸けてるんですから。



唯一最終日に駒を進めた坂本・田村ですが、これまた自分に打ち克てずに終わるのかと思わざるを得ない試合でした。3回戦、4回戦と坂本は攻めのボールを打点を落として縦面で入れにいく、田村はとりあえず動くことで頭がいっぱいで、大事な場面で簡単に抜かれる。不安しか伝わって来ないプレーでした。3回戦ではファイナル逆マッチを握られ、相手のミスに助けられて辛勝。続く4回戦も、団体戦のときのような覇気はなく、声も出ない、意図のないプレーの連発。自滅の一歩を辿っていました。流石に見てられず、ファイナルに入る前のチェンジサイズで一言だけ言いました。
「優衣、お前の3年間そんなもんじゃないだろ。しっかり振れよ。」
最後は相手を突き放して、なんとか最終日に繋ぎました。G3-2から振れなくなった去年と重なりました。あのときもファイナルになって集中力を取り戻し、1-5から追いついたものの惜敗しましたが、今年はそこで勝ちにしがみつきました。
最終日、雨の降る中ベスト8決めが全面で一斉にスタートしました。相手は団体戦で敗けた尚絅高校の大将ペア。上に行くならここを超えない限り次はないと自分自身に言い聞かせていました。そして「テニス楽しんで来い」とだけ伝えて送りました。
これが坂本にとって人生最後になってもおかしくない試合です。本人もこの勝負は譲らないとばかりの面持ちでしたが、前日と明らかに違ったのは、笑顔が絶えませんでした。そしてそれは田村も同じだったようです。本当にドラマ制作に向いてるんじゃないかというほどの試合展開で、団体戦のときとは違い今度はG2-3から耐えてファイナル。勝ち負けのプレッシャーよりも、この場面でもテニスを楽しむことをプレーで見ている人たちに示してくれました。正直このまま試合がずっと続いて欲しかったと今でも思います。
G3―④。坂本最後の高校総体は最初と同じベスト16で自身のテニス人生に幕を閉じました。


試合後の2人の顔には悔しさというよりは、どこかすっきりとした表情を浮かべていました。面白かったです。
総体を終えて
団体戦では新人戦で負けた学校と戦い、一番手という事もあって半年前に比べ弱気なメンタルもなく、正々堂々と戦うことができた。しかし、後輩たちの涙を見るとこんな先輩で申し訳なかったなとすごく感じる。同級生がいない状態で後輩たちには気を遣わせどんな時も一番近くで支えてもらった。私は恩返しをすることなく引退をしたことには悔いがある。ここまで付いてきてくれた後輩たちには自分達の代で笑顔で終わってほしいなと感じる。
個人戦では一日目からハラハラする試合だった。去年はベスト16決めで負けていたので、去年の結果は越したいという気持ちがあった。全然ラケットが振れない中、後ろからの味方の応援で絶対に勝ちたいという気持ちが大きくなった。無事ベスト16が決まって、しのさんが涙したときには本当に重いプレッシャーを与えてしまっていたなと感じた。自分よりもしのさんの方が組んできた一年間すごくきつかったと思うし、大変な思いを沢山させてきたと思うけど、練習の時や試合の時、どんな時も上手くプレーができない自分に、いつも優しく声をかけてくれて励ましてくれて、テニス人生最後のペアがしのさんで良かったなとすごく実感した。九州大会やインターハイに出場できず沢山の応援に応えることはできなかったけど、自分自身として悔いのないテニス人生になった。
今まで支えてくださった先生や先輩方、保護者の方や後輩達には感謝の気持ちでいっぱいです。同級生がいない状態で、沢山の方に気遣いや迷惑を沢山かけてしまっていたと思うけど、ここまでやってこれたのは皆さんの支えがあってからこそだと思うのですごく感謝しています。来年はもっと上を目指してこれからも頑張ってください。
終わりました。チーム坂本。
同級生がいない中たった1人で入部して、2年後、この子の代にはどうなっているんだろうと、正直不安しかありませんでした。今までのように1人でテニスをすることになるのかと。本人自身、表向きはあっけらかんとしてる人物なので、そんな大げさには捉えていなかったと思いますが、先輩たちが引退して自分の代になると、その気持ちにも変化がありました。
2年生の頃の秋の新人戦市予選。これが1つのターニングポイントだったように思います。(2024年11月4日のブログでさらっと話題にしてます。)初戦敗退。本人の中にも焦りと不安がありました。ただそれは、今思えば自分のためではなく、後輩たちのためであったんだとはっきり分かります。
後輩たちとの気持ちのすれ違いに気づいたまま臨んだ秋の団体戦は3番勝負で敗け。ハイジャパや選手権などの個人戦ではペアの田村のことを常に考えてプレーしていました。そして最後の高校総体。
坂本が何か頑張るときは決まって ”誰かのため” です。最後の中体連は前年の先輩たちのため、高1のときの新人戦は自分を選手に推してくれた先輩のため、そして高校総体は団体戦を後輩たちと一緒に戦いたい、応援してくれる人たちのために自分がプレーで返すことを目標としていました。そんな子です。
最後にもう1つ、坂本とのやりとりを紹介します。高2の3月のことでした。チームミーティングをしようとしたんですが、途中で打ち切りに。坂本に最後の総体の目標を聞いたときに帰ってきた言葉は
「ベスト16」
何を言い出すのかと思えば、勝負の場から降りるつもりでした。高校総体が終わるのが6月頭、インターハイは7月末。そこまでテニスを続ける余裕がない。それが本人の思いでした。
だとしても、だとしてもです。最後までやった結果届かないなら納得もいくかもしれない。ただ、やる前からそんな気持ちでそれが最後になるのはどうなの?いまその言葉を聞いて残り3ヶ月どういうモチベーションでチームを作るの?当然後輩たちも右に倣えでした。
そのあと坂本と2人で話をしました。
「勉強がやばいっていうのは本当で、受験に力を入れないとって本気で考えてて。去年はまだ進路のこととかぼんやりだったし、本気でインターハイに行きたいって思ってました。でも、3年生になって勉強に焦りが出て、やらないとって思うけど、正直私は勉強もテニスもどっちも頑張れないから、高校総体が終わって完全に切り替えようと思ってます。でも、先生が私の試合を最後まで見たいって言ってくれるから、そこまではテニス頑張りたくて。」

不器用な子ではあるので、なんとなくその気持ちは分かりました。本当はこのことを口にするのも嫌だったんだろうと思いますが、涙ながらに口を開いて勇気を出してくれました。とはいっても僕は、それで勝負を諦めることだけはして欲しくない。自分のテニス人生を締めくくるこの試合で、自分の中でも踏ん切りをつけて、残りの3か月間、後輩たちのために何かを残して欲しいと伝えました。
「優衣の気持ちはよく分かった。でも勝負の場からは降ろさせない。優衣のいけるとこまでやって勝負には負けるな。九州総体、インターハイ、そこは後輩たちに託そう。せっかく1人でうちに入ってきてくれて、後輩たちも集まってここまでやってきたんだから最後まで戦う姿見せろ。」
最後くらいは”自分のため”に、と思っていましたが、チーム競技である以上、彼女にとっては”誰かのため”が原動力になるんだなと。そうはいってもこれからやってくる受験は自分のためですからね。
本人自身、リーダーシップを発揮してチームを引っ張っていくような人柄じゃないですが、気づかないうちに、自分を中心に周りがどんどん明るくなっていきました。そして自分の火が消えそうになっても、そのときは周りの人が再び火を灯してくれました。常に周りに愛を注いでくれたからこそ、自分の周りに愛が溢れたんです。周りに火を灯してくれた人です。僕自身もすごく尊敬できる選手です。これからチームは離れますが、たとえ1人になったとしても独りではないってことを忘れないでください。
というようなことが裏側でありながら、最後の3ヶ月を駆け抜けました。そして最後のコートにはしっかりと花が咲きました。最後の最後まで水やりを続けた結果です。毎日少しずつ前に進み続けた結果です。これからの受験勉強にも十分に活きるはずです。何を拾って、何を捨てて、何を選んで歩くにしろ、悩んで迷って決めた選択が「これでよかった」と自信を持って言えるように新チームでもその意思を継いでいきます。
遅くなりましたが、旧チームは大変お世話になりました。新チームもまた新しいことにどんどんチャレンジしていきます。スポーツ選手として以前に1人の人間として、昨日とは違う今日を、昨日の自分よりも成長した今日の自分になれるように日々精進していきます。

【女子ソフトテニス部】2025年5月23日
最後まで
先日、コートの横で蜜蜂の羽音が鳴るのを聞いていました。

私たちはしばしば「大きなこと」や「役に立つこと」に価値を見出します。足元の雑草や草花、小さな虫はどうでしょう。コートの隅に咲いている花は誰の目にも触れないかもしれませんが、その香りや色は小さな虫たちの営みに欠かせないもので、その虫が運ぶ花粉は自然を更に大きくし、最終的には私たちの食事や健康にもつながっていきます。人知れず生きて朽ちていく命は私たちの生活を大きく支えてくれているんだと。
小さな命とはその大きさを測る物差しが間違っているだけ。その価値は大きさや影響力で決めるものではなく、そこに存在した事実こそがすでに大きな爪痕を残しているんです。「小さい」ものは時には言葉よりも心の奥深くに届き、心を大きく動かしてくれます。

部員たちはその「小さなこと」にどれだけ目を向けているでしょう。「それくらい…」と思うようなことがいざ大きなことを成し遂げるときに最後の一押しをしてくれるものです。
今回のタイトルの「小満」。あれからもうこんな時間が経ったのかと、高校総体が近づくにつれてこの1年間を思い返す毎日になっています。順風満帆とはいきません。帆も傷つきながら、ただ誰かが必ず漕ぎ手となって舟を進めてくれたおかげでここまで辿り着いて来れました。あと少しで最終地点です。
部員たち自身の頑張りがチームを、そして自分たち自身をここまで大きくしてくれたことは言うまでもありませんが、その頑張りを支えてくださった保護者の方や先輩方の存在は本当に大きかったと実感しています。そして彼女たちにはその恩をそのまま返すのではなく、次の「誰か」にバトンを繋いでもらいたい。恩送り(Pay Forward)です。それが他の部員の保護者でも、他の先輩でも、そして他のチームメイトでもいいんです。部活動という小さなコミュニティで人と出会い、お互いに支え合いながら想いを繋ぐ。記録として残るわけではないですが、そこにはたくさんの「恩」があって、チームの「今」を作り、「未来」を紡いでいってくれるはずです。それが彼女たち自身が作るストーリーです。


さて、そんなチーム坂本のストーリーも結末を残すのみとなりました。終わり方は自分たちで。この高校総体が彼女たちの人生にとってどれだけ大きな転機となるのか、1人1人がどういった気持ちで臨み、すべてが終わったときに自分の中で何が変わっているのか。そこに次のステップへのきっかけをまた1つ見つけにいきます。チャンスは他の誰にも頼ることなく、自分で掴んでみせます。
求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。(マタイ福音書7章7節より)




≪高校総体日程≫
5/25(日) 個人戦1回戦 @パークドーム
5/30(金) 団体戦1回戦 対 人吉高校 @運動公園メインコート
5/31(土) 団体戦2回戦~ @運動公園メインコート
6/1(日) 個人戦2回戦~ @運動公園メインコート
6/2(月) 個人戦ベスト16~ @運動公園メインコート
文徳高校女子ソフトテニス部の歴史に刻まれる、そして、応援してくださっている人たちの記憶に刻まれる試合を約束します。昨年とはまた異なる色を纏ったチームを是非その目で見に来て頂けると幸いです。
最後に僕の好きな曲の歌詞の一部を紹介します。是非調べて聴いてみてください。ここ一番で自分を奮い立たせてくれる、勇気をくれるそんな曲です。
自分の力で叶えられるかもしれないことを神様にお願いしちゃだめだよ
汗かいて べそかいて もうだめかもって思うまで走ってみよう
まだ何も終わってねーぞ 転ばねーことが目的じゃねーぞ
お前は終わってねーぞ 誰が笑ってたって終わらせんじゃねーぞ
祈るのはまだじゃねーの 人間はそんなに弱くねーよ
【女子ソフトテニス部】2025年4月27日
賢者の検索
先日、本を読んでいたらこんな言葉がありました。
上手くいかない人は、いつも「なんでうまくいかない?」と脳内検索をする。逆に上手くいく人は、いつも「どうしたらうまくいく?」と脳内検索をする。
原因を追求することは大事ですが、そこで止まらずその解決策までを模索しているか。今の子供たちに求められる「生きる力」です。そしてこの「賢者の検索」という表現がなんとも言い得て妙でした。
しばらく間が空きましたが、その間、2人で部を再興させて今の文徳高校女子ソフトテニス部という大きな財産を残してくれた北田と田村は卒業式を迎え、それぞれの新たな道へと歩みを進めました。

人数不足ばかりはどうにもならず2人だけでの練習が続き、できる限り充実した練習をさせてやりたいとOBやOG、知り合いの先輩たちに声をかけて練習相手になってもらうように。2人が2年生になって坂本が入部して、同じ状況が続く中、秋が1つの山場でした。3人しかいなかったため、出場する2人を選出することになり、北田と田村を呼んでそれぞれ話をしました。
秋の新人戦、俺としては2年生のお前たち2人を出そうと思う。2人にとってここから総体までは全部が最後の試合になるし、なにより2人が作った部活だから。勝ち負けもあるだろうけど今まで続けてきたテニスを最後までやってほしい。優衣には申し訳ないけど。
すると田村がすかさず言いました。
え、なんで私ですか。坂本ですよそこは。
田村ならそう言うだろうと予感はしてました。同じ後衛として、確かに結果だけ見れば坂本なんでしょうが、それだけを理由にするわけにもいかないという思いがありました。田村自身が、テニスが好きだからです。
坂本なら絶対九州大会行ってくれますよ。私は坂本の試合を見るの好きだし、どこまで行くか楽しみで、それを応援したいです。
普通の高校生ならこんなこと言えませんが、これが田村の人柄です。後輩のために決断をしました。
梨珠が自分じゃなくて優衣を出してくださいって言ったよ。自分の想いもあるだろうけど今回は梨珠の決断でいくから、あいつの分まで頑張っていい試合見せてあげな。
「責任」と「覚悟」。その気持ちを忘れずに試合に臨み、うちの部で初の九州大会出場を決めました。3人で勝ち取った大きな大きな1勝でした。これは私自身も一生忘れることの出来ないドラマでした。
そんな田村から卒業式の日に手紙をもらいました。その一部を少し載せます。(掲載了承済)
まず、3年間お世話になりました。先生には部活以外でも話聞いてもらったりほんとに感謝してます。2年でマネージャー状態になったとき、みんなが気にしてくれたほど落ち込んでなかったし、2人が成長していく様子を一緒に見守れてよかったなって思ってます。自分以外の成功を心から喜べる経験はあまりできないと思うから新人戦で出ないっていう選択をしたうちは正しかったと思います。いつもへらへらしてる分、裏で病みやすい性格もばれてたと思うけど、先生が思ってるよりほんとに楽しかったので先生の判断も正しかったし、あのときのこと申し訳ないとか思わないでくださいね。
本人も言うように、人前では明るく振舞い、自分の弱さは見せないけど、人一倍思いつめるタイプの選手なので、あの時の決断が私の中でもしばらく靄がかかったような状態でしたが、春になって1年生(現2年生)が入部し、最後の総体では自身の存在価値をしっかりと示してくれました。引退後も自分の進路決定に向けて最後まで足掻く姿がとても印象的で、まさに努力の天才という表現が合うのかもしれません。
後輩たちはその大きな背中を見て何を感じたのでしょうか。
さて、令和7年度は新入部員を4名迎えて計12人でスタートしました。先日4/19,20に行われた国体市予選の後、1年生の4人は「先にコートに行って練習してます!」と言って自分たちで考えて練習をしていました。気づいたら照明をつける時間まで…。この一生懸命さは「強さ」です。これからの成長が楽しみです。
国体市予選は坂本・田村の推薦ペアを除いて5ペア出場。前村・松波ペアがベスト16。3ペアは敗者復活から県予選に、惜しくも1ペアが県予選に進むことはできませんでした。
実はこの4月までにもドラマがあったのですが、それはまたいつかここに書くことになるかもしれません(未確定事項です)。





気づけば高校総体まであと1ヶ月になりました。このチームの「夢」は何でしょう?今年の高校総体が彼女たちにとってどんな大会になるんでしょう?新チームになって1年、たくさんの出会いと学び、そして成長があり、「あのときは、、、」「次こそは、、、」と過去や未来を膨らませながらここまで来ましたが、それらを膨らませるほどかえって「今」が霞んでいくような気もします。
やるなら今しかない。「今」にしがみついて、「今」を全力で生き抜いた果てに、彼女たちがどんな花を咲かせるのか、それを楽しみにしながら全員で残りの時間を駆け抜けたいと思います。
【女子ソフトテニス部】2025年1月12日
一年の計は元旦にあり
新年明けましておめでとうございます。旧年は大変お世話になりました。今年も文徳高校女子ソフトテニス部の成長を楽しみにしながら見守って頂けると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
1/5(日)から二十四節季の小寒に入りました。小寒の後の大寒と合わせてこの時季を「寒」「寒中」「寒の内」などと呼ばれ、寒さが一層厳しくなります。
「三冬(みふゆ)」とは旧暦の10,11,12月のことで、現在ではおおよそ11,12,1月にあたります。12月は「師走」と呼ばれますが、「三冬月(みふゆづき)」という旧暦12月の異称にもなっています。
「み冬(みふゆ)」とは冬の美称(上品な言い方)です。昔の人々は、冬を万物が活動を停止する時季として恐れていました。そのため、霊力のあるものを恐れ敬う意味の接頭語「み」を付けて、「み冬」と表現し、今では美称として用いられるようになりました。他の季節にはこういった美称がないところを見ると、”冬の特別感”がうかがえますね。
1/4(土)には初打ち会を行いました。体調不良の波がなかなか止まらず、年末に引き続き全員揃うことはできませんでした。
2025年の始めらしく、全員に今年の漢字を用意してきてもらいました。最初に保護者の前で1人1人に目標を宣言してもらい、キャプテンから保護者への挨拶をしました。折角なのでここで各々の目標を紹介します。
坂本「最」:最後のテニス人生、悔いを残さず自分が納得して終われるように最後までやり切る。
原田「心」:心を強くして、緊張してても自分らしく頑張れるように。日頃の感謝を忘れない。
前村「超」:今までの自分を超えて、試合でも今までの結果を超える。
吉元「上」:自分自身のレベルアップと、もっと上に勝ち上がれるように頑張りたい。
住永「進」:目標に向かって前進していきたい。変化することを恐れずに進化していきたい。
池田「全」:苦手をなくし、全部のプレーを得意に近づけられるように全力で努力する。
松波「暴」:今までは守りの姿勢が強く、後衛に助けられてばかりでした。今年は良い意味でたくさん動いて圧をかけてたくさん暴れたい。
田村「変」:2024年は自分の弱い所や悪い所がたくさん見つかったので、今年は1つでも多くなくしていきたい。



「一年の計は元旦にあり」:物事は始めが肝心で、始める際には最初にしっかりと計画を立てるべきである。
宣言したからには成し遂げてもらいます。何度転んでも自分で掲げたこの言葉を思い出して起き上がるしかありません。保護者の方とも「新チームになってからの半年があっという間だったように、これから6月の総体までもあっという間なんでしょうね。」という話をしました。この半年でたくさんの経験を積んだ彼女たちが、これから夏本番までの同じ期間でどれだけ変化するのかがとても楽しみです。伸びしろしかありません。
さて、この日は先輩たちも来てくださり、一通り練習を終えたら、年始と言えば?のお年玉(お菓子)争奪戦が勃発。2チームに分かれて1ゲーム毎にペアを変えて試合です。ただし、いつもの自分のポジションと逆(後衛なら前衛、前衛なら後衛)というルール付き。お年玉に本気だった松波は半袖というガチモード笑。思わぬプレーに笑いあり涙あり?といった明るい雰囲気で新年一発目を過ごせました。










1月は模擬試験、高校入試、1年生の修学旅行等もあり、練習が十分にできませんが、その間にも自分でできることを探し、限られた時間の中でそれぞれが目的意識を持って自己研鑽に努めます。
最後に、昨年は保護者の方には移動練習や遠征、試合の際の送迎・応援、本当にありがとうございました。おかげさまで選手たちはのびのびと大好きなソフトテニスに打ち込めています。保護者の皆様あっての文徳高校女子ソフトテニス部です。今年も様々な面でご苦労をおかけすると思いますが、昨年と変わらないご支援の程よろしくお願い致します。
【女子ソフトテニス部】2024年12月31日
楽しくも 楽とは言えぬこの道を 行けるとこまで
とある歌詞の一部です。もう少しで短歌になりそうですね...。楽じゃない、やりたくないことと向き合うことが心の成長に繋がる。いわば忍耐力でしょうか、部員たちに気付いてほしい力、そして必要な力です。
さて、今年最後の活動は12/28(土)、運動公園にてupwithさん主催の大会に参加させて頂きました。残念ながら体調不良の部員もいて全員揃っての出場とはなりませんでしたが、大学生や社会人の方々も参加し、日頃お世話になっている先輩方にも久々に会うことができました。この非常に寒い気候の中、大会運営をしてくださったupwithのみなさま、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
今回は私も含め、コーチ陣や先輩たちも参加しました。年末らしく楽しく試合ができたと思います。試合の後も他校生と時間の許す限り練習試合をしてまさしく”テニス漬け”で締めくくることができました。結果は以下の通りです。
前村・田村 : 予選リーグ2位
吉元・原田 : 予選リーグ3位
住永・池田 : 予選リーグ3位
橋本(たまに来るOBコーチ)・美麗(ごく稀に来るOB) : 予選リーグ1位 ベスト16
金丸(たまに来るコーチ)・佐藤(たま~~に来る先輩) : 予選リーグ2位
平石(3年男子)・福田(去年かなりお世話になったOB) : 予選リーグ1位 ベスト16
荒木(3年男子)・中村(女子部顧問) : 予選リーグ1位 ベスト16
翌日にしっかり筋肉痛になりました。私自身約1年ぶりの試合でしたが、もう少し動けると思ってました...。学生の若さには勝てませんね。もっと練習します。

※試合に夢中で写真を1枚も撮ってなかったので、運動公園の芝生と空の写真でも
気づけば4月からがあっという間の日々でした。まさに光陰矢の如し。今年度は部活動ブログを開設して、私たちの活動の様子を発信してきました。有難いことに試合会場や練習の場で声をかけて頂いたり、個人的に連絡をくださったりと、多方面から応援していただき大変嬉しく思います。
このブログを書くにあたって、タイトルには「二十四節季七十二候」を選びました。(思いついたのは高校総体の投稿あたりでしたが)
「二十四節気」とは太陽の日長変化や地球に届く太陽の光量に関わる暦です。四季をを6つに分けることで、1年を二十四に等分し、それぞれの季節に相応しい名がつけられています。季節の訪れを一足先に感じることができ、農作業をすすめるためには今も欠かすことのできない暦と言われています。「七十二候」とは、さらにその二十四節気の各一気(約15日)を約5日ごとに初候、二候、三候と3等分し、1年を七十二に分けたものをいいます。
季節の移り変わりとともに起こる部員たちの心の変化やそのストーリーを植物の成長に準えて綴ろうと思いましたが、部員たちと過ごす日々がなかなかに濃すぎました。喜怒哀楽?紆余曲折?起承転結?ブログには書けてないものまで挙げるとキリがないですが本当に色々ありました。タイトルを書く度にもうこんなに時間が経ったのかと時の流れを実感しています。
高校総体で蒔いた「種」に水をやり、手入れをしながら何とか枯らすことなく今に至ります。問題はこの冬です。より丁寧に世話をしないと、少し気を抜けば枯れてしまいます。先日、練習に来てくれた先輩が一本打ちの練習を見ながら私に言いました。
「こういう練習が本番に出ますよね。インハイ賭けた試合とか3番勝負とか。あんな歩きながら打つボールとかないですもん。特別練習時間が長いわけでもないから、夏に勝ちたいと思うならこの冬しっかり考えて練習しないと勝てないですよ。でもそれって結局一人一人の意識の問題ですからね。」
厳しい意見ですが全くもってその通りです。一本打ちでも意味を持たせていなければただの”作業”です。今のままでは「試合のための練習」ではなく「練習のための練習」にしかなりません。そういうところを練習の一場面を見るだけで見抜かれました。こちらから言い続けるのは簡単ですがやるのは子どもたち自身。年が明けて各々がどんな目標を持ってくるのか、我々指導者側もそれを受け入れ、子どもたちと共有して実践し、春先そして夏に備えていきます。限界は決めません。行けるとこまで行きます。
今年も文徳高校女子ソフトテニス部は本当に多くの人に支えられて活動ができました。お陰様で、とても充実した環境で多くの経験をさせて頂き、成長のきっかけを見つけました。来年も部員ひとりひとりが技術だけでなく、まずは今のこの環境に感謝の気持ちを忘れず、人としての成長ができるように改めて日々の生活から見つめ、部活動に取り組んでいきます。この2024年、女子ソフトテニス部に関わって頂いたみなさま、本当にありがとうございました。来る2025年も私たちの応援よろしくお願い致します。皆様にとって来年も素晴らしい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
