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人権同和教育講演会を実施しました

2018年11月27日

11月14日に、人権同和教育講演会を実施しました。県庁環境生活部水俣病保健課の武富さんが水俣病の概要について話された後、杉本肇さんに「水俣病患者家族に生まれて」の演題で講話をしていただきました。

豊かな水俣の海で網元として漁業を営んでいた杉本さん一家は、おばあさんが「奇病」と言われた水俣病を村で初めて発症されてから、差別されるようになりました。家族同然だった村の人たちからの差別は「病気のことより苦しかった」とお母さんが述懐されたそうです。やがて両親とも入院、子どもたちだけの生活を、全国の学生支援員が支えてくれたこと、学校では水俣病の家族がいると言えなかったこと。被害者と加害者が同居する町「水俣」では「水俣病」のことは語られず、東京に就職してから受けた、いわれない差別にも、知識がないために反論ができなかったこと。そして出身地を避けるようになった自分。淡々と語られるエピソードの中に、私たちは、正しく知ることの大切さを教わりました。そして杉本さんがご両親から教えられたという「覚悟」「魂」「希望」の言葉が深く胸に残りました。

最後に新生徒会の安武くん(2JS2 泗水中)が「これからの生き方を考えるきっかけになりました」と謝辞を述べ、講演会を終了しました。

会場の様子

武富さま

杉本さま

生徒会長謝辞の様子

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