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3年 性教育講演会を実施しました

2019年12月03日

 1113日(水)の56限に、高校3年生を対象にした性教育講演会を、体育館メインアリーナで執り行いました。3学年主任の本田教諭の挨拶の後、学校長より講師の池田景子先生(合志市 池田クリニック)のご紹介がありました。池田先生には、「思春期のみなさんに伝えたいこと」という演題で、生徒たちにもわかりやすくお話をしていただきました。以下は、その概要です。

 「思春期の軽々しい性行動は100%望まない妊娠を引き起こす。15歳以下の人工妊娠中絶

手術は年間約2000人で、出産は250人。私は18歳以下の妊娠を『0』にしたいと考えている。そのためには性行為をしないことが一番である。皆さんには、できる限りそういう行為をすることを先延ばしにしてほしい。妊娠や出産、育児には経済力だけでなく、相当な覚悟が必要。早い時期の出産は虐待の発生率も高くしてしまう。また、性行為をする場合は、性病を防ぐ観点からも、コンドーム等の避妊具を使用する必要があるが、コンドームの避妊率は80%程度であり100%ではない。一方で、卵子の老化は早く、35歳ぐらいから老化が始まる。妊娠しやすい時期が限られていることも、知っておいてほしい。」

 また、クラミジア等の性病問題や、性的マイノリティーの同性愛者や性同一性障害の葛藤、水俣病の宝子の存在、ハンセン病患者の強制堕胎問題など、話は多岐に及び、生徒たちが初めて聞く内容も多かったのではないかと思います。

 最後に、「私が高校生の皆さんに一番伝えたいことは、自分で自分を傷つけない、悩みは誰かに相談してほしい、ということ。そして、本当にこの人だと思える人と巡り会う時まで、そういう関係を持たないでほしい。」と切々と訴えられました。生徒たちは自分たちの将来につながる大切な話に、真剣に聞き入っていました。

講演会の様子

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