学校法人 文徳学園 文徳高等学校・文徳中学校

図書館だより のブログ

文徳高等学校トップページ » 部活動・生徒会ブログトップ » 図書館だより のブログ

[本の紹介] メモリー

【図書館だより】2025年7月3日

アルジャーノンに花束を』   ダニエル・キイス/著

 アルジャーノンに花束を、は知的障害のチャーリーが脳手術を受け高度な知能を手にし、チャーリーが何を感じていくのかを日記体で表現したSF作品です。
 手術を受ける前のチャーリーは、仮に自分が人並みな知能を持つ事が出来れば、今よりも友達が沢山出来て楽しい世界が広がるという確信をもって手術を受けます。
 しかし実際に高度な知能を手に入れると、今まで持ったことがない怒りなどの感情や、知的障害がゆえに周りから馬鹿にされてきた存在という現実を知り、本当に高度な知能を持つことが人間にとって幸せなのか、と読者に問いかけている作品です。
 個人的に読んだのが大人になってからでしたので、もっと若いうちにこの本を読んでいればよかったなと思いました。学生さんや子育て中の親御さんはぜひ読んでほしい作品です。

図書委員(3年 匿名希望)

[本の紹介] ガーベラから伝わる想い

【図書館だより】2025年7月1日

余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』   森田碧/著

 皆さんはガーベラの花言葉を知っていますか?本数によっても意味が変わり、その意味が重要になってきます。

 高校一年の冬、心臓病を患って一年の余命宣告を受けた早坂秋人。 絶望してやる気を失ってしまった秋人は、通院先に入院する同じく余命宣告を受けた桜井春奈と出会う。 自分の病気のことを隠して彼女と話すようになり、死ぬのが怖くないと言う春奈に秋人は興味を持ってゆく。

 他にもたくさんのよめぼくシリーズありますので、気になった方はぜひそちらも読んでみてください。

図書委員(3年 匿名希望)

[本の紹介] 本好きにおすすめ

【図書館だより】2025年6月27日

Tomorrow』   ジョン・マーズデン/著

 明日が私達がどんな状況にいるのか分かりません。
 いつものように温かいベットで寝られるのか?
 いつものように学校に登校できるのか?
 明日、生きているのか?
 この物語は平和な国で過ごしている私達には考えつかないような事が起こるとてもドキドキする話です!
 一度読んだら続きが気になりつい全部読んでしまいます!
 とてもおすすめです!
 興味がある方はぜひ読んでみてください!

図書委員(1JS1 大石)

[本の紹介] かぜたちぬ

【図書館だより】2025年6月26日

風立ちぬ』   堀辰雄/著

 生と死をすぐ側に感じながら流れていく日々、自然。「悲しみに似たような幸福」 どこか夢のような香りのする作品、、と感じたりもしたが、主人公の感情の機微は美しい自然の描写とともに痛いほど伝わってくる。

図書委員(2年 匿名希望)

[本の紹介] 成長していくあなたへ

【図書館だより】2025年6月25日

君たちはどう生きるか』   吉野源三郎/著

 主人公のコペル君は、叔父との対話を通じて人生の意味や社会との関わりについて深く考え、成長していきます。物語は、友情、貧 困、勇気、倫理などをテーマにしながら、読者に「自分はどう生きるべきか?」という問いを投げかけます。叔父の手紙を通じて哲学的な視点が示され、自己中心的な考えだったコペル君は、広い視野を持つよ うになります。戦前の日本社会を背景にしながらも、現代の僕たちにも考えされらせる話になっています。是非一度読んでみてください!

図書委員(2年 匿名希望)

[本の紹介] 箱の隅の希望

【図書館だより】2025年6月24日

パンドラの匣』   太宰治/著

 「健康道場」という風変わりな結核診療所で、迫りくる死に怯えながらも明るく精一杯生きる少年と彼を囲む善意の人々の物語を書簡形式を用いて描いた作品です。
 この物語の面白いところは、登場人物が誰も彼も病に侵されているというのにそれを全く感じさせない文章で、そして私達に語りかけるような書き方で描かれているところです。書簡形式ですから、当然書き手が主観になるわけですが、その書き手から見た世界は面白おかしく、登場人物も特徴がはっきりとしていてわかりやすいです。
 本が好きな人には特におすすめです。

図書委員(1JS4 松本)

今年度最初の読書週間です。

【図書館だより】2025年6月23日

梅雨の晴れ間も束の間。まだまだ雨の日が続きそうです。
なかなか屋外での活動ができない季節こそ本を読んでみませんか?

今年度に入って、図書室には新たにたくさんの本が配架されています。
是非立ち寄って、手に取ってみてくださいね。

図書室だよりR7年度第1号

PDF版はこちらから >> 図書室だより 令和7年度第1号

[本の紹介] 夜は短し、歩けよ乙女

【図書館だより】2025年6月20日

夜は短し歩けよ乙女』   森見登美彦/著

 読んだ感想を一言で表すと、「ふわふわ感が心地よい」。現実とファンタジーの間を彷徨う感覚はこの本の魅力です。1度入り込むと、登場人物たちと一緒に不思議な世界を違和感なく歩いていきます。ファンタジーなのにどこか現実味もあり、ずっとこの世界に浸っていたくなるような本です。
 魅力あふれる登場人物たちが京都の街で様々な事件に出会い、巻き込まれていく奇想天外な物語。
 森見ワールド全開でくすっと笑えるシーンが盛りだくさん。
 舞台化や映画化もされていて、超人気な恋愛ファンタジーです。
 ぜひ、読んでみてください。

図書委員(2JSS 上田)