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2025年6月18日
総括的評価課題発表会
6月18日(水)1年生の理科の時間に総括的評価課題の発表会を行いました。
IBMYPコーディネーターの中川先生にも参観していただきました。
課題のテーマは、「2025年の古代生物分類レポート」です。
理科の単元「いろいろな生物とその共通点」で学習したことをもとに、課題に取り組んできました。西暦3025年に地球の外に暮らしている中学1年生の生徒が、100年前である2025年の地球の生物(古代生物)を調べて分類するというテーマです。
地球上のいろいろな生物を、分類の基準を設け、生物全体の構造を読み解けるかが鍵です。
生徒は、一人一人、さまざまな生物の特徴を調べ、独自の分類の基準を設け、それに基づいて分類しています。生徒たちは「分類学」の基礎を体験します。
広島修道大学の岡西政典教授は、著書「生物を分けると世界が分かる」の中で「分類学は、数ある生物学の学問分野の中でもとくに歴史が深く、その始まりは紀元前に、現代的な手法の確立は18世紀に遡る。そう聞くと古い学問というイメージを持つ人もいるかもしれないが、現在の最先端の生物学もこの分類学の上に成り立っており、さらに分類学自体も、近年の科学技術の発達に合わせてどんどんと進歩している。その意味では生物学の発展になくてはならない、もっとも重要な土台となる学問である。」と述べています。
中学生の段階で、そのような重要な課題に取り組むことで、生物に関する好奇心が育ち、探究し研究するためのスキルが身につけば良いと考えています。生徒らは、3時間かけて調べた内容を発表し、ほかの生徒の発表には一言感想を書いたり、質問をしたりして学習を深めました。