学校法人 文徳学園 文徳高等学校・文徳中学校

日々のできごと・お知らせ

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2025年09月の記事

8月27日(水) 平和教育講演

2025年9月3日

東京都新宿区にある平和祈念資料館より、学芸員の川口麻里絵先生にオンライン出前授業をお願いしました。今回の授業では、兵士や抑留された人々、敗戦後に引き揚げてきた女性や子どもたちの生活や、戦時中に兵士やその家族が背負った「労苦」など、多角的な視点から戦争の現実を語っていただきました。

 

徴兵制や「赤紙」と呼ばれる召集令状についての説明では、当時「ありがとうございます」「おめでとうございます」と家族の出征を祝う風潮もあり、命の重みが軽んじられていたことに衝撃を受けました。兵士の持ち物や厳しい訓練の様子、さらには「戦陣訓」によって降伏を許されなかった現実など、具体的な資料を通じて戦争の厳しさを学ぶことができました。

 

また、家族が兵士の無事を願って縫った「千人針」や、雑誌や薬・おもちゃなどが入った「慰問袋」も紹介されました。そこには「生きて帰ってきてほしい」という切実な思いが込められていましたが、同時に家族自身も戦争に加担せざるを得ない状況にあったことを考えさせられました。

 

授業のまとめとして、「過去を知ることは、現在を理解し、未来の平和につなげること」であると強調されました。生徒たちには、命の尊さや平和のありがたさについて深く考えるきっかけとなった貴重な時間となりました。

8月25日(月) 始業式

2025年9月3日

始業式を行いました。

 

学校長訓話において、竹下校長は、726日に行われたオープンスクールでは、生徒の皆さんが中心となって運営し、「今、何をなすべきか」「自分には何ができるか」を考え、責任ある行動をとる姿が見られたこと、そのリーダーシップと努力は、参加した小学生やその保護者の方々にも本校の魅力としてしっかり伝わったこと、保護者の方々にも協力をいただき感謝していることなどのお話がありました。

また810日から11日にかけて熊本県内で発生した記録的な大雨について、本校でも茶室の浸水やテニスコートの人工芝、エアコン室外機、公用車の被害があり、改めて自然の怖さを実感させられたことや、被災された方々へのお見舞いと、早期復旧への願いを伝えられました。

その後、コロナ感染者数の増加にも注意を促され、引き続き感染症対策を徹底するよう呼びかけがありました。

さらに、今年が終戦80年の節目であることに触れ、広島・長崎の平和記念式典の紹介がありました。広島で小学6年生が述べた「平和への誓い」も紹介され、その言葉から「事実を知り、語り継ぎ、思いやりの心で平和を築くこと」の大切さを伝えていただきました。

最後に、「2学期は勉強、スポーツ、芸術に最適な季節です。一人ひとりが生活信条を具体的な行動指針として示し、文徳生19の力を育むために、粘り強くやり抜きましょう」と生徒諸君を鼓舞されました。

その後、各学年の代表生徒が、前期前半の振り返りをそれぞれ発表しました。