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2020年06月の記事

2020年6月6日

生徒および保護者の方々へ 校長室から6月号

学校長 竹下 文則

 

 南部九州が梅雨入りし、熊本も梅雨入り目前となって来ました。梅雨に入れば、例年のことですが大雨等が心配されます。避難が必要な場合、新型コロナウィルスの影響もあり、密閉・密集・密接の3「密」を避けることなど考えると、これまで以上に避難所への避難について悩まされます。

 

 新年度になり新型コロナウィルスの感染拡大防止のため2か月間の休校に入っていましたが、緊急事態宣言も解除され、6月1日からようやく学校を再開することができました。実際は、前年度の3月から休校でしたので通算3か月の休校となりました。熊本地震の時も休校は経験していましたが、通算3か月に及ぶ休校は初めての経験です。この一週間、早朝から生徒諸君の声が聞こえてきます。本当にうれしいことです。放課後には、部活動をする姿も見られるようになり、学校の日常が少しずつ戻ってきているのを感じています。一方で、一部地域では感染の第2波が来たのではないかとの報道もあっています。制限の多いなかでの学校再開となりましたが、日常の生活ができることに感謝し、お互いの命を守るという観点から、マスクの着用、手洗い、密閉・密集・密接の3「密」を避けるなど、私たちの心がけしだいでできることを徹底しなくてはならないと思っています。各人が社会的責任を自覚し、果たしていくことで、少しずつ社会生活が元通りになっていくものと期待しているところです。

 

 また、新型コロナウィルスを軽く見てはいけませんが、年齢や各場面でのマスクの着用とその弊害なども話題になっており、過度に恐れず、「正しく知って、正しく恐れる」必要があると思っています。世界中で大流行し感染者が未だに増加していますが、8割は無症状や軽症であり、感染から発症、回復、重症化等のプロセスが科学的に解明されていくものと期待をしています。アンテナを高くして「正しく知る」努力を続けていきたいと思います。

 

 6月3日には、高校1年生の新入生研修を実施しました。高校入学後、すぐに休校となり、各種行事が次々と中止となり、高校生となった実感が得にくいなか、一日も早く高校生活に適応してほしいとの思いで実施したものです。密閉・密集・密接の3「密」を避け、学校の施設を最大限活用して、学年を3グループに分けて、全員がマスクをつけ、社会的距離を確保して実施しました。高校1年生にとって、高校生活は残すところ、1000日ほどです。高校生活の3年間は、これまで以上にその後の人生を左右する大変重要な期間となります。この3年間を如何に過ごすかで未来が大きく変わると言っても過言ではないと思っています。新入生一人一人が心がければできる日々の平凡なこと(一歩)の積み重ねが最大の夢実現への近道なのです。これからの1000日を一歩一歩積み上げていくことを期待しています。

 

 新入生に限らず、本校生一人一人が、志を高く掲げて、日々の努力を続け、失敗を恐れず積極的に挑戦していくことを期待しています。情熱を持って根気強く、努力と挑戦を続けている限り、確実に成長していきます。本校生一人一人が各人の良さ、強みを生かして粘り強くやり抜き「本気で頑張っている、輝いている」ことが重要なのです。大きな可能性を秘めたみなさんが光り輝くよう学校でも精一杯、みなさんの努力と挑戦を支援していきます。