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2021年04月の記事

2021年4月15日

生徒および保護者の方々へ 校長室から4月号

 2021.4.14

 

 いよいよ令和3年度の新学期が始まりました。校庭のサクラもすっかり葉桜となり、クスノキの若葉の緑が映え、新緑の季節を迎えています。

 本校では、4月8日に新任式・始業式を終え、翌9日には、10時から高校、14時から中学校の入学式を行いました。4月12日には、対面式・部活動紹介等行い、新年度の新たなスタートを切りました。来る4月29日には、コロナ禍にありますが、体育大会を生徒と職員のみで工夫して開催する予定にしており準備を進めているところです。

 昨年は、始業式の翌日から一斉休校となり体育大会も中止し、登校日は設けたものの学校が再開できたのは6月1日からでした。この1年あまりコロナ禍にあり、首都圏では、緊急事態宣言が3月21日に解除されましたが、先に2月末で緊急事態宣言が解除されていた大阪・兵庫、そして宮城では感染者が急増し、この3府県には、4月5日から、東京・京都・沖縄も感染者が急増し4月12日から新しく制定された「まん延防止等重点措置」が適用されています。日本全体で新型コロナウイルス感染拡大が危惧され、第4波の声が聞こえ始めています。一方、新型コロナウイルスのワクチン接種も4月12日からは、医療従事者に続いて重症化リスクの高い高齢者の接種が始まり、7月からは、一般の人への接種も始まるという報道があっています。ワクチン接種率が国民の4割以上となったイギリスでは、感染者数が大幅に減少するなど効果が現れています。ただ、ワクチン接種が日本全体に行き渡るにはまだまだ時間がかかります。私たちは、今後も「密閉・密集・密接」の3密を回避し、マスクの着用、手指の消毒など、求められる「新しい生活様式」を実践・徹底する必要があります。昨年は、学校行事や大会等が中止となるなど悔しい思いをしましたが、一人一人の自覚ある努力が日常の当たり前を実現し、授業、部活動、学校行事などを当たり前にすることができるのです。私たち一人一人が自分自身の健康と周囲の人の健康と生命を守るため、その社会的責任を自覚し、やるべき、できる努力を重ねる必要があります。

  さて、コロナ禍にあって、競泳の池江選手の東京オリンピック予選を兼ねた先日の日本選手権での活躍は、私たちに感動とともに元気と勇気を与えてくれました。池江選手は、インタビューで「努力は必ず報われるのだと思った」と話されていました。闘病生活の後、厳しい環境の中、一つ一つ課題を克服して、懸命に今できる努力を重ねてこられた結果であり、人としての強さと偉大さを強く感じました。

 今年も、新型コロナウィルスによる制約の中での活動が求められますが、前向きに、私たちのできることを考えて実践し、一つ一つ課題を克服して取り組んでいきたいと思っています。「前向きに考え、努力をして、積極的に挑戦し、感動を得る。」そんな1年になることを願っています。

 私は、日々の当たり前のことを徹底する「凡事徹底」とお互いが協働して働き、互いに高め合いながら学び合い、より一層の効果をもたらす「相乗効果」という言葉を大切にしています。特に、「凡事徹底」では、人間関係構築、コミュニケーションをとる第一歩である「あいさつ」と、心の落ち着きを与える学習環境をつくる「掃除」に力を入れ、これまで以上にあいさつが響き渡り、掃除の行き届いた学校をめざしたいと思っています。