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2022年12月の記事

2022年12月5日

生徒および保護者の方々へ 校長室から12月

 2022.12.5

 今年も残すところ一月足らずとなりました。慌ただしい、師走です。気象庁は11月10日、「ラニーニャ現象が来年1月まで続く可能性が高く、その後、終息に向かう見込みであり、春には平常の状態となる可能性が高い」と発表しています。この冬も前年に続き、ラニーニャ現象の影響で寒い冬になりそうです。現在、FIFAワールドカップカタール2022が開催されており、日本代表SAMURAI BLUE が1次リーグで強豪ドイツとスペインを逆転で破り、グループE1位で予選リーグを突破し、決勝トーナメント進出が決まりました。ドイツ戦後は、日本代表やサポーターの競技場での清掃活動も話題になり、賞賛されました。決勝トーナメントの戦いが楽しみです。

 また、新型コロナウイルス感染症は、熊本でも連日感染者の増加が報道されており、感染の第8波に入っています。感染者数が第7波の9月から2か月も立たず、再び増加に転じていますが、第7波で感染者が多かったところは、今回、感染者の増加が緩やかになっている傾向があるとの報道もあります。日本では、感染防止と社会経済活動の両立をいかに図っていくか模索が続いており、日本への入国者数の上限撤廃など進められています。マスクの着用についても海外ではほとんどつけられていない国もあります。新型コロナウイルスに対するワクチンの開発も進み、オミクロン株対応2価ワクチンの接種も始まりました。日本の治療薬も承認されました。私たちは、正しい情報を得て、必要な対策を自ら考えて適切に対応していく必要があります。今年の冬は、インフルエンザの流行も心配されおり、予防のためのワクチン接種や日ごろの手洗い、うがい、換気等、更にしっかり取り組んで行きたいものです。

  さて、121日に、恒例の今年話題になった言葉に贈られる「『現代用語の基礎知識選』2022ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されました。そのトップテン(五十音順)には、「キーウ」「きつねダンス」「国葬儀」「宗教2世」「知らんけど」「スマホショルダー」「てまえどり」「村神様」「Yakult(ヤクルト)1000」「悪い円安」が入り、年間大賞に「村神様」が選ばれました。この「村神様」という言葉は、NPBにおいて史上最年少で打率、打点、ホームランの三冠を取った東京ヤクルトスワローズ所属 村上宗隆選手の活躍を称えた言葉です。村上選手は、本県出身プロ5年目の22歳で多くの重圧を乗り越え、10月3日、今期最終戦の最終打席で王貞治さんの記録を超える日本選手シーズン最多の56本ホームランを放ちました。村上選手の活躍に元気をもらい、いつも話される周囲の方への感謝のことばに素晴らしい人柄・人格を感じています。来年の活躍に期待が膨らみます。

 トップテンの「スマホショルダー」と「てまえどり」は、流行語と言われるのに知らず何だろうと調べてみました。「スマホショルダー」は、今のスマートフォンが手放せない時代を反映しており、幅広い世代で流行している「スマートフォンを肩から斜め掛けできるアイテム」のことだそうです。また、「てまえどり」は、まさに手前にあるものからとっていこうと言う意味で、生活協同組合コープこうべで今から6年前に、販売期限切れによる廃棄を知った組合員が何か自分にできることはないかと考えて、「すぐに食べるのなら、棚の手前にある商品から積極的に選びましょう」と呼びかけたのがきっかけだったそうです。食品ロス問題に一石を投じています。受賞式では、「受賞をきっかけに、『てまえどり』に共感いただける全国の消費者の皆さんと一緒に食品ロスの削減に取り組んでいきたい」とコメントがありました。そして、選考委員特別賞に「青春って、すごく密なので」が入りました。この言葉は、この夏の第104回全国高等学校野球選手権大会で東北勢初の優勝を果たした宮城県代表 仙台育英学園高等学校 須江監督の多くの賞賛を浴びた優勝インタビューでの言葉です。「青春って、すごく密なので、でもそういうことは全部『だめだ、だめだ』と言われて…どこかで止まってしまうような苦しいなかで、本当に諦めないでやってくれた。…全国の高校生のみんなが、本当によくやってくれた。…本当にすべての高校生の努力の賜物…全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います」このインタビューは、何回聞いても心が温かくなり、元気と勇気が湧いてきます。

 withコロナ時代の到来と言われており、「今できることを考え、全力でやり抜く」これが大切だと思っています。来る2023年が希望に満ちた佳い年となるようみんなで全力でやり抜きましょう。