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2025年10月の記事

2025年10月3日

生徒および保護者の方々へ 校長室から10

2025.10.2

  10月に入り、朝夕は少し涼しさを感じるようになりましたが、昼間はまだ暑い日が続いています。コメの価格が高騰し、今年の収穫量や品質等話題となっていますが、田んぼのイネも実り、収穫の時期を迎えています。令和7年度の新米も店頭に並び始めました。気象庁は1日、9月の日本の平均気温は平年を2.49度上回り、1898年の統計開始以降、2023年(プラス2.66度)、2024年(同2.52度)に次ぐ3位の高さだったと発表しました。10月も全国的に平年より高くなる見通しで、引き続き注意が必要だと言われています。

 今年は、すでにインフルエンザの流行が一部でみられ、コロナの流行も夏から続いています。これから寒くなると更にインフルエンザの流行とともに、コロナの流行が心配される季節となります。インフルエンザワクチン等の定期接種は有料ですが、これからの流行期に備え、感染予防の一つとして接種することも大切だと思っています。

 また、10月4日(土)の午後から文徳会のスポーツ大会が開催されます。文徳会保体委員の皆様には、ご多用の中に準備を進めていただいています。昨年も、各チーム大変な盛り上がりで、楽しく充実した時間となりました。保護者の皆様と教職員がともに汗を流し交流を深めるとてもよい機会となっています。多くの保護者の皆様に参加をいただけるとありがたいです。9月26日には、高校と中学校ともに前学期期末考査が終わり、9月29日からは、後学期が始まりました。10月7日~9日に高校2年理工科のインターンシップを実施します。生徒諸君の貴重な体験の場となっており、ご協力いただいています多くの企業の皆様に心から感謝を申し上げます。学校行事では、10月23日に高校1年生、10月24日に高校2年生と3年生の学年別スポーツ大会(クラスマッチ)を1年生と3年生は本校体育館、2年生は崇城大学体育館で実施します。10月29日には、中高合同の芸術鑑賞(午後)を本校体育館で実施する予定です。

 そして、11月1日(土)と2日(日)に2学期の一大行事である本校の文化祭を開催します。11月1日は中高合同で開会行事等を実施し、11月2日は一般公開を予定しています。生徒会を中心にクラス企画、部活動企画、委員会企画、有志企画等の準備を進めています。多くの皆様にご観覧いただけるとありがたいです。各部活動の新人戦も始まっています。生徒諸君の活躍を楽しみにしているところです。

 さて、9月19日の朝、ニュースを聞いていると「今年のイグ・ノーベル賞の発表があり、日本人が19年連続で受賞を果たした」と紹介があっていました。受賞した研究は「白黒模様の『シマウシ』に虫よけ効果」と聞こえたので調べてみました。黒毛和牛にシマウマのような縞模様を描けば、ウシは吸血バエに刺されにくくなることを発見した日本の研究チーム(愛知県農業総合試験場と京都大学の研究チーム)がイグ・ノーベル生物学賞を受賞したというものでした。受賞論文は、「Tomoki Kojima, et al.“Cows painted with zebra-like striping can avoid biting fly attack”.」(筆頭著者は、兒嶋 朋貴 氏)でした。シマウマの白と黒の縞模様には虫よけ効果があるという海外の研究結果をもとに、黒毛のウシにシマウマと同じ縞模様をつけた場合の効果を検証し、模様のないウシに比べ、アブなどの血を吸う虫の付着数が半分程に減ることを明らかにした研究と紹介されていました。今後、虫が媒介する家畜の感染症の予防などに活用できる可能性があると期待されているそうです。イグ・ノーベル賞の対象となるのは「人々を笑わせ、考えさせた業績」で、毎年10件の賞が発表されています。今回も研究の着眼点がユニークでまさに考えさせる研究だと思いました。2025年の本家ノーベル賞は、10月6日(月)の生理学・医学賞からスタートし、7日(火)に物理学賞、8日(水)に化学賞、9日(木)に文学賞、10日(金)に平和賞、13日(月)に経済学賞と発表が続きます。昨年は平和賞を日本の被団協が受賞しました。今年も前評判で、生理学・医学賞等の候補に日本人研究者の名前も挙がっておりこちらも楽しみです。

 最後に、9月のブログで話題にしましたNHK朝の連続ドラマ「あんぱん」が9月26日に終了しました。毎日、録画を見るのが楽しみでしたがそれも終わってしまいました。半年にわたる放送でしたが戦後80年の今年、平和の大切さについて改めて気づきを与えるものだったと思っています。ドラマで貫かれていた「何のために生まれ、何をして生きるのか」「逆転しない正義」は本当に考えさせられるものでした。