文徳学園についてトップページ » 校長あいさつ » blog 校長室より
2026年1月8日
生徒および保護者の方々へ 校長室から1月
2026.1.7
新年明けましておめでとうございます。正月の二日には、熊本市内も雪が舞いました。今週は寒い日が続いていますが、来週には再び寒波がやってくる予報となっています。例年のことですが大学入学共通テスト前はいつも一段と寒さが厳しくなっています。
また、今、テレビをつければ必ずベネズエラ関連のニュースが放送されています。国連がその役割を果たしていないとの指摘などもあっています。世界に目を向けると様々なことが起こっており危機感を感じます。戦争のない平和な世界となることを願うばかりです。6日には、島根県東部を震源とする震度5強の地震が発生しました。
さて、新たな年、令和8年(2026年)が始まりました。今年の干支はと言われれば、「午(うま)」ですと答えます。昨年も書きましたが、干支は十干十二支を縮めたもので、十干「甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」と十二支(12の動物)「子(ね=ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う=うさぎ)、辰(たつ=龍(りゅう))、巳(み=へび)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり=にわとり)、戌(いぬ)、亥(い=いのしし)」を順番に組み合わせたものです。十干(6回り)と十二支(5回り)の組み合わせは、60あり、干支は60種類となります。今年の干支は正しくは「丙午(ひのえうま)」となります。「丙午」には迷信もあり、60年に一度ですが過去のデータを見ると、特に前回の1966年が顕著ですが、この年の子どもの出生数が少ない傾向になっています。
1月7日に3学期の始業式と表彰披露を高校はリモートで、中学校は対面で行いました。高校も対面で実施したかったのですが寒波の襲来で体調管理等心配されリモートで実施しました。三学期は、短い学期ですが、1月17日・18日には、大学入学共通テストがあり、高校3年生の仕上げの大学入試等が最大の山場に入っていきます。その後、中学入試Ⅱ期、高校入試(専願・奨学生)、2月には高校入試(一般)、学年末考査、2月28日には高校の卒業式、3月11日には中学校の修了式と、対外的にも大きな行事が続きます。高校は1月25日から29日に1年生の修学旅行が、中学校は1月25日から27日に2年生の修学旅行があります。計画的に過ごさないとあっという間に過ぎてしまいます。
「一年の計は元旦にあり」といいます。生徒諸君には、各自の強み・良さを生かし、それぞれが今置かれている環境の中で「今、何を為すべきか。今できることは何か」を考えて計画を立て、勇気を持って一歩を踏み出し、全力でチャレンジしてほしいと思っています。二学期の終業式でも紹介しましたがノーベル化学賞を受賞した北川進さんは、うまくいってもいかなくても「色々な経験が将来のためになる」「無駄なものはない」とエールを送っておられます。文徳生みんなで、各自の良さ・得意を発揮して希望に満ちた佳い年となるよう全力でやり抜きましょう。
高校の始業式では、「詩云、行百里者、半於九十。此言末路之難。」の一節「行百里者、半於九十。」を紹介しました。読み下し文では「詩にいわく、百里を行く者は九十を半ばとす、と。これ末路の難きを言うなり。」となります。これは、中国の古典「戦国策」にある言葉で、現代語訳すると「詩では、『百里を行く者は、九十を半とす』といいます。これは最後の仕上げが難しいことをいったものです。」となります。「100里の道のりを行く者は、90里進んだ時点でようやく半分だと考えるべきで、最後まで気を抜かず努力しなければならない」という教えの言葉です。特に仕上げの時期となる三年生には心掛けてほしいと話しました。中学生には、「AGI(Artificial General Intelligence):汎用人工知能」について紹介しました。昨年の11月29日、高校1・2年生の保護者会の講演で熊本県立大学の黒田理事長がこれからの展望について話された中で、紹介されたものです。今「生成AI」が話題となっていますが、AGIは、特定のタスクだけでなく、人間のように幅広い知的作業を理解・学習・実行できる人工知能を指していて、汎用性と自己学習能力を持ち、新しい状況に適応し、常識に基づいて推論・創造できる点が特徴で、まだ研究開発段階の技術ですが、社会に大きな変革をもたらすと言われています。AGIに関する本を読んでみるとAGI時代だからこそアナログ体験が重要であると紹介されていたので、中学生には日々の体験を重ねてAGI時代に求められる力を身につけようと話をしました。
最後になりますが、最後の仕上げに取り組む高校3年生と中学3年生に心からエールを送ります。自分を信じ、先生方を信じ、支えてくださる家族に感謝し、志望を堅持してやりきってください。中学・高校ともに2年生・1年生には、互いの良さを認め合い、何ができるかを考えて率先して行動するリーダーシップを発揮し、これからの本校を支える人材に成長することを期待しています。